2012 四国・神戸ロングドライブ(3)
第 3話「高知→神戸淡路鳴門自動車道→有馬温泉へ」
旅行 3日目の朝・天気は晴。 6時になるのを待って大浴場へ行く。 ほかに、誰も入浴していない … ジャグジーが使える露天風呂に入り、独りじめの贅沢な朝湯です。
部屋に戻って、先に手荷物の整理を済ませ、am 7時 30分・朝食会場に行く。 朝食は、料理の種類が多い嬉しいビュッフェで、どれをとっても美味い。このホテルは、新婚さんに人気があるのか ? …… 周りには、若いカップルが多いこと。 そうしたレストランの雰囲気の中、ゆっくりと朝食をとることができました。その後、9時を過ぎてホテルを後にし、高知市内の「高知県立牧野植物園」 へ向ったのでした。 高知市内の五台山の頂上付近に位置する四国で唯一の植物園です。1958年に高知県が生んだ植物学者、牧野富太郎の業績を記念して開園されたそうです。 園内には、高知県の植物や富太郎ゆかりの植物を中心に、約3,000種類の植物が四季の彩りをつけています。 この記念館には、富太郎の業績や魅力を紹介する展示コーナーが設けられています。 また、「植物の世界」は、年齢に関係なく楽しめる体験型の展示となっていましたね。 植物の種類が多く、園内をくまなく散策できて、 長時間いても飽きません。
園内を観て回る内に、牧野富太郎の探求心に、次第に圧倒されてゆきます。 展示物も興味深く、偉大な方の存在を知っただけでも 価値があったなと思った朝でした。 ここは、花の撮影がゆっくりできますね。人と自然の関係を大切にした安らぎと憩いの空間となっています。 ホテル「城西館」のすすめで、思いがけないひと時となりました。
ガーデニングが大好きな家内にとって、思いがけないひと時となっていました。 植物園を観て、園内のカフェでひと休み … これからの、今日のロングドライブ・ルートを確認です ……. 全てが初めての道・色んな期待感が脳裏に出没です。 下の地図に示しておりますように、ここ高知から、神戸淡路鳴門自動車道を通り、
有馬温泉までの 280kmを走ります。 「サービスエリア豊浜」に立ち寄り昼食としました。 食事を終えて今 12:20頃である。今日の宿泊先の有馬温泉への到着予定時刻は、ナビの情報からすると、午後4時を過ぎるみたいです。すなわち、あと 4時間ほどのドライブとなりそうです。
そして次に、「SA津田の松原」に 13時 35分に到着です。ここでひと休みです。 ここからは海が目の前に見えています。 あと少し走ると「神戸淡路鳴門自動車道」に入って行きそうです。
ここに来て「讃岐うどん」が、どっさりと展示販売されています。
ここ津田の松原サービスエリアは、香川県と徳島県のほぼ中間に位置し、高台から望む瀬戸内海は絶景です。 若い頃、四国に住んでる年配のある方から、讃岐うどんづくりの極意といわれるものに「土三寒六常五杯」(どさんかんろくじょうごはい)という口伝があることを教わりました。
今ここに来て、そのことを思い出しています。
それは、うどんの生地をつくるときに、小麦粉に加える塩水の濃さ加減を表わしたものなのです。 夏は塩 1に対して水を 3、冬は塩 1に対して水を 6の割合でつくった塩水を使えば、年間を通してコシのある、美味しい讃岐うどんに仕上がることを伝えています。
「土」は夏の土用、「寒」は冬の寒中、「常」は春、秋の事です。
私に教えてくれた讃岐の人は、味噌汁がわりに、毎朝自分でうどん粉を練って、讃岐うどんを作り食べるとおっしゃっていました。 その時の塩加減さえ間違わなければ、美味しい讃岐うどんが、誰にでも簡単に造れるよ !! .….. と、教えて下さったことを思い出しているのです。
さて、私たちの車は、神戸淡路鳴門自動車道に入って行きます。 大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市 と徳島県鳴門市の間の鳴門海峡を結ぶ吊り橋である。 1985年(昭和60年)6月8日に開通しています。
この大橋を通過して、午後3時半過ぎ、淡路島の北端・淡路サービスエリアに到着です。 ここのサービスエリアからは、最後の明石海峡大橋が一望できる展望台がありました。 新しいサービスエリアで、施設も広いです。
これから渡る明石海峡大橋は、神戸市垂水区舞子と淡路島の淡路市松帆の間に架かる全長3,911mの吊橋です。 吊橋の規模を示す中央支間長(塔と塔の距離)は、世界一の1,991mを誇り、さらに主塔の高さは海面上約300mとなり、東京タワー(333m)とほぼ同じ高さになるそうです。 潮流が激しく、水深が深い明石海峡に、橋梁技術の粋が集められ、建設されたそうです。
吊り橋の命であるメインケーブルは片側1本で、両側の合計2本で支えられています。
その1本については、290本の正6角形に束ねられたワイヤー(ストランド)から出来ています(写真を観て下さい)
そして、メインケーブルを構成するワイヤー1本1本をつなぎ合わせた時の合計の長さは、約30万kmだそうで、何と地球を7周半分にも相当するそうですから驚きです。
今日のドライブもいよいよ最後の走りとなります。 これから明石海峡大橋を渡って今夜の宿泊先までノンストップとなりそうです。 そして、その到着も、ナビの情報では 5時少し前となっています。はからずも丁度よい時間ころに、宿に入れそうです。 車は順調に、神戸市の街中へと入って行きます。 全く地理感のない初めての街ですが、ナビの案内通りに走ればよいので、何の不安もなくリラックスして運転が出来ます。 目的地が近づくと「宿のお風呂はどんなものだろうか ?」とか「夕食の料理には何がのぼるのかしら ?」などと、ワクワクしてきます。
神戸市内に入ると、さすがに車が多い。だけど、渋滞には遇わずスムースに進み、pm 4:50ころ・ナビが示していた時刻のとおりに、有馬温泉の宿に到着しました。
今夜の宿は、有馬温泉の竹取亭丸山。 ここは、 有馬温泉の旅館のうち、温泉街を少し離れ、高台にたたずむ旅館です。 竹林が生い茂る門を くぐり、館内へと足を踏み入れると、竹取物語をモチーフにした和モダンでデザインされた空間、 細やかなおもてなしで迎えてくれます。 フロントでは、女性の浴衣と宿からのささやかなサービスがあり、部屋へと案内された。 部屋に少し落ち着いたところで、浴衣に着替えて大浴場に行くことにしたんです。
ここでも、誰も入っていない貸し切り同然の露天の岩風呂です。
赤く濁って不透明な温泉があります…これが金泉と言うのでしょうか ?? その昔、太閤秀吉公もこよなく愛したと伝えられる有馬温泉。
日本三大名泉、日本三大古泉のひとつに数えられています。 ここ有馬温泉には 2種類の温泉があります。『金泉』と呼ばれる含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉。『銀泉』と呼ばれるラジウム泉。 館内の大浴場には、金泉、銀泉 2種類の温泉を使った湯船がありました。 男性大浴場に2つ、女性大浴場に2つ、そして貸切家族風呂に8つの合計12の湯船があるそうです。
今晩も思いがけなく貸し切り風呂となり、 誰にも気兼ねなく、ゆったり、のんびり、贅沢な時間を有馬温泉の湯で楽しんだものでした。 天気は曇・気温は11℃とひんやりです。
pm 6時になった、これから夕食です。 会場は「蓬莱」というダイニングルームです。 料理は、お品書きを見る限りでは数が多く、食べきれるかどうか不安でしたが、一品一品が上品で丁度良い量でしたので、美味しく頂くことができました。モダンな雰囲気で、味、量、見た目すべてを満足して、竹取亭の和の食事を楽しめました。
「見て下さっている皆さまには、すみませんね !! …. 何時も食べることばかりに、力が入った報告となって …… 」
明日は、この有馬温泉の街歩きと、
神戸六甲山 をはじめ、神戸の港や街歩きをしたい と思っています。
… ありがとうございました。ではまた …..