2013富士山周遊ドライブ10「第4話」

 ■ 第4日目(11/7・木)・雨〜晴
    箱根から➡️忍野八海・河口湖へ

 今朝は、予報通りの「雨」となっていました。しかし、この雨も昼前には上がるとの予報に、期待しているところですこの地方の日の出は6時・日没は4時40分頃とはやい。 夜明けの頃、大浴場へ行く。露天風呂に出てみると、空からは、小さな雨が降り注いでいます。空気はひんやりだが実に爽やか … すっかり目が覚めました。
 今日の予定は、このホテル・リ・カーブ箱根を後にして、まずは御殿場プレミアムアウトレットに立寄り、山中湖を通って忍野八海の観光・そして今晩の宿泊地である河口湖へと向かうことにしています。

 このホテル・リ・カーヴ箱根を 09:10に出る。
 最初の立寄り先を「御殿場プレミアムアウトレット」 にしていましたが、このモールの開店は10時からです。 それを待っていると、後の日程が窮屈になりそうです。
 なので、このモールの観光は、後日に回すことにして、山中湖を目指しました。 外は弱い雨が降り続いていますが、富士山の樹海の紅葉が、雨に濡れて、何とも言えない美しさです。 この時刻、車も少なく ….. 道路の真ん中に車を停めて、雨に濡れた紅葉樹林を撮影をしながらのドライブとなりました。  10時10分頃・ 山中湖・花の都公園に着きました。 ここは、富士山の撮影スポットの一つだと聞いていました。 公園の駐車場に入ると、訪れている車はありません。
 その駐車場の入り口に、小さな売店がありました。 そこで、富士山の撮影スポットを尋ねたんです。中にいた一人の女性が、親切に教えてくれました。
 
 山中湖
の湖面の標高は982メートルで、村の山林では標高1,000メートルを超えるところもあるそうです。
夏は涼しく、冬の寒さがきびしいのが、山中湖村の気候の特徴だそうで、富士五湖の中では最大の面積を持つらしいです。
 この、山中湖・花の都公園周辺では、春から秋には美しい富士山と花を、一緒に撮り込もうと、カメラマン達が大勢押し寄せると聞きました。
 今日は残念ながらお天気が雨 ….. 富士山の撮影は叶わないが、また何時か訪れて観たいスポットだと知ったものでした。 
 この辺りの道路の両側は、広葉樹林が続いていて、とても奇麗です … 車窓の景色に感動の連続でしたよ。こうした景色を楽しみながら車をゆっくり走らせ、忍野八海へ向かいます。

 「忍野八海
のすぐ傍まで来ていて、駐車場が見つかりません。
 以前、ここを訪れた時の記憶をもとに、探したんです …. 何度もこの周辺をぐるぐる回りして、やっとの思いで見つけることが出来ました。 この頃・少し青空が見え始めました。 そして ….. 富士山のほんの一部が、時折りちらりと見え隠れしています。忍野八海を観て回る前に、ひと休みのお茶をしたいと思って、入ったお店の前の池が、八海」の中でも代表的な「湧池」でした。(上下の写真)
 この「湧池」が「世界遺産」で「名水百選」で「国指定天然記念物」だそうです。 八海のうち最も湧水量が多いこの「湧池」は日量23万tで、地底の溶岩が見通せるほど澄みきっています。 この池の主から、そうした詳しい説明を受けました。
 ここでお茶をした後、そのお店の主が、私たちの記念写真を撮ってくれたのでした。 富士の雄姿を眺望できるこの忍野村は、山梨県の南東部、富士北麓に位置していて、四方を山に囲まれた高原盆地となっているようです。 これらの湧水池国の天然記念物に指定されていまして、富士山の伏流水に水源を発する、8カ所の湧水池があります。  特別料金を支払うことで観れる資料館がありました。「下の写真です」
 富士山の撮影スポットともなっていましたので、入って観ることにしました。 この資料館の庭を、ゆっくりと散策して、一周することが出来ました。 素晴らしい風景が、あちこちにありました。
 今日は残念ながら「富士山」は、そのお顔を見せてはくれませんでしたが …… 。

 お天気が回復することを期待をしながら、次の河口湖を目指して走ります。
 
 そこで天上山公園カチカチ山ロープウェイに到着です。 早速ロープウェイに乗り込み、天上公園へと登って行きます。
 ゴンドラからは、河口湖の周辺の奇麗な紅葉が眺望出来ます。
 そして、登り着いた天上山公園からは、富士山の全体像が望めると聞いています。 天上山は、太宰治の名作「かちかち山」の舞台となった山だそうです。
 物語にちなんで、ロープウェイのゴンドラの上や、展望台のあちらこちらに、たぬきやウサギの人形が飾られ、お客様をお迎えしています。 河口湖の全景や、富士山の裾野まで見渡せる絶景のロケーションです。 天上山からカチカチ山山頂までを3分で運行するロープウェイ、標高1,075メートルの展望台からは360度のパノラマで富士山、河口湖全景を望むことができます。
 天候の良い日は、南アルプスまでもが遠望できるそうですよ。
 … 今日はちょっと残念 !! 富士山の頭は、雲に隠れて観えません。

 次に、この公園を降りて、もう一カ所・訪れたい処がありました。
 それは、絶好の富士ビュースポットと言われている「大石公園です。
 そこに向かう途中にもみじ回廊がありました。 沢山の観光客が押し寄せているのを、車窓から眺めながら、通り抜けて行きます。
 暫く走っただけで大石公園」に到着です。

 ここは季節柄・花が少なかったですが …ハーブ畑とラベンダーが人気の大石公園です。
 河口湖越しに、富士山を望む構図がとても美しいと言われています。
 この大石公園からの景観は人気が高く、多くの人でにぎわうそうです。
 園内にある河口湖自然生活館では、特産品のブルーベリーの摘み取りをはじめ、ジャム作りなども体験できるそうです。 また、光沢と彩りの美しさが讃えられる大石紬に関する実演や展示を行う大石紬伝統工芸館も併設されています。 撮影を楽しんで、ここを後にしたのでした。

 お茶が飲みたくなって、カフェを探しながら湖畔を走っていますと … 或る記念館に着きました。 ここは、河口湖ミューズ館与勇輝館です。
 
創作人形作家・与勇輝の作品を常設展示する小さな美術館でした。
 木綿の布を素材とし、布の彫刻とも称される与勇輝(あたえゆうき)の人形作品を常設展示する美術館です。
 着物姿の子どもたちや、妖精などを、リアルであたたかみのある作品に仕立てています。
 絵本の原画や日本画など、様々な作家の作品を展示されています。
 ここに、ティールームやオリジナルグッズを販売するショップもありました。
 このカフェで、小休憩のお茶にしたんです。 ここには、欧米人と思われる団体が、バスを仕立てて入館して来ます。
 この記念館の作家の作品のテーマが、欧米の人たちの目には、新鮮で魅力的なのかなと思ったものです。

 お茶をしている間に、雨は上がり虹が現れました。 紅葉が奇麗な風景の中の美術館でしたよ。 今日の観光は、ここで終わりです。少し早めだけど、ホテルに入ることにしたのです。

 午後三時頃・今晩の宿泊先「風のテラス」 に到着しました。
 富士山と河口湖が一望できる眺望絶景の宿と聞いています。
 ロビーに入ると、内装も飾られている置物や花なども、まるで「ハワイ」を思い出させる雰囲気です。

 ホテルのパンフを見ると、光と風と水をテーマに「心地良い開放感・癒されるホスピタリティ」をモットーに、新感覚リゾートスタイルをお楽しみ下さいとあります。

 下の写真に写っているKUKUNA」の文字は、遥か異国のリゾートの地でさんさんと降り注ぐ開放感あふれる日の光を意味していると言うのです。 そう !! …このホテルには「ハワイアン・スピリッツ」を感じます。
 そして、部屋に案内されました。 テラスに出て観ると、
 何と !! …. 正面に富士山が、観えていではありませんか !!
 富士山を探しに来た旅です…この瞬間は、身体が震えるような感動を覚えたものです。
 暫くの間・目が釘付けになっていましたね … 気を取り直して部屋を見渡します。
 部屋も奇麗で、設備が整っています。
 水道水は富士山の伏流水で、安心して飲めるそうです。


 富士山もいいけど、大浴場へも行きたい … 最上階の9階が大浴場になっていました。
 脱衣所も内湯も実に奇麗です。
 何かに急かされるように、さっさと身体を洗い露天風呂に出たんです。
 私の他には誰もいません … 嬉しい !!  貸し切り状態で〜す。
 何と目の前に、始めて観る、絵のような富士山が観えています。
 
部屋から観た先ほどの富士山は、6号目付近までを雲が覆っていたのに、今はその雲が消えて、富士山の頭までが、はっきりと観えているではありませんか。 露天風呂の湯面が、河口湖の湖面と解け合って、まるで湖面に浸かって富士山を観ているようです。 落ち着きを取り戻して湯面を見ると、そこに逆さ富士も現れています。
 感動の連続・いやいや、声もでない。こんな奇麗な富士山は、かつて一回も観たことがありません。
 これを探しに来たのが今回の旅です。
 こんなに早く達成出来るとは … 感謝 !! 感謝 !!  富士山の神様に感謝・感激で〜す。

 このお風呂を「天空のテラス」と呼んでいます。
 その名のとおり、開放感のあるテラスであり・まさに、天空に浮かんでいるかのような、富士山の眺めが素晴らしい露天風呂で〜す。  夕餉は、一番早い時刻の5時半からを予約しています。
  2階のレストランで夕食が始まりました。
 料理は洋食のコース料理のほかに、ハーフ・ビュッフェが楽しめました。
 このハーフ・ビュッフェの総菜の中には、酒肴にぴったしの品々がありました。
 それで、ちょっとお酒がすすみすぎましたね。

 一階ロビーの売店を覗くと、商品の半分ほどが、ハワイの物だったように覚えています。 夕食を終えて部屋に戻り、すっかり日が暮れた中の富士山のシルエットと、河口湖の湖畔の灯りを、時間を忘れて眺めていたものです。
 河口湖でのお泊まりは:「風のテラス」です。

 ご覧いただきましてありがとうございました。
 …ではまた次回にお会いしましょう。