2013富士山周遊ドライブ10「第8話」
■ 第8日目(11/11・月)
「富士山四合目」そして「箱根・大涌谷」から河口湖へ
富士吉田のシティホテルでの明け方「寒いな〜 ! 」と感じながら5時に起きてみると、エアコンのスイッチがオフになったままであった。 バスタブにお湯を張り、身体を暖めて、身支度を整える。
今回の旅も、早いもので 8日目の朝です。何時も旅行の後半は、あら・あら・あら …. と言う間に、一日一日が加速度的に過ぎてゆきますから不思議です。
今日と明日の日程は、意識的に「フリー」にしておいたのです。 旅先で気づくことや・地元で得る情報などによって、観光の日程を加えたい場合がおこるからです。 さてそこで、今日一日をどう使おうか ?…と考えていました。
空を見ると天気は良さそうです。
「富士山の五合目まで登ってみようか !! 」….. そう決めたのでした。
7 時少し過ぎからホテルのレストランで朝食をとり、8時には、ホテルを出発しました。
気温は8℃・無風で穏やかな朝です。 スカイライン入り口の料金所で、係員が …
「道路凍結のために、四合目までしか登れないよ」と言うのです。
そして「規制解除は、何時になるか判らないよ」…とも言われた。
…… が、とりあえず、行ける処まで登ることにしたんです。 一合目は標高1,405メートル・気温7℃です。
この辺りの樹木は、既に落葉しています。 樹木名は判らないが、落葉樹の間に、常緑樹かなと思える樹が多くなりました。
標高1,625メートルのこの辺りでは、その常緑樹の背丈が低くくなっています。 標高1,738メートルでは、気温は4℃です。
さらに三合目は1,800メートル・この辺りで、登って行く除雪車を追い越しました。
am 8:46・標高が1,833メートルとなり、霧の中に入りました。
am 8:50・四合目の大沢駐車場に到着 … 登山道路はゲートで固く閉められていました。 ここは標高2,020メートル・気温2℃です。
観光バスが、7・8台登って来ていました。中国からの観光客がいっぱいです。
団体観光客は、除雪作業が進み規制解除になるのを待っている様子です。
時折り雲が切れて、山頂がわずかに見え隠れしています。せっかくここまで登って来たからと、数枚の写真を撮っては観ましたが、ここからでは全く絵になりません。
私たちも暫くは、道路が開通するのを待って見たんです。
…が、すぐに開通しそうな様子も感じられません。諦めて山を下りることにしました。
後になって思い出したものですが … 気温7℃が、冬タイヤへの履き替えサインだと言うことを、すっかり忘れていましたね。
私たち九州人には、そうした観念が薄いです。 今後、こうした寒冷地のドライブを楽しむためには、計画の時点でしっかりと、チェックしておく必要があると思ったものです。
9時15分・「箱根」に向けて車を走らせることにしました。 9:40・河口湖ICから高速道路に乗ります。そして10:00には高速道路を降りたのでした。
仙石原のススキ高原の横を通ります。仙石原のススキ高原は、足柄山の金太郎で有名な、「金時山」の南麓(標高700m)に広がる高原です。 周囲には、美術館やゴルフ場が造られ、多くの温泉旅館や寮・保養所、別荘があるそうです。 一面のすすき草原です…黄金色の絨毯を敷き詰めたかのように色づいたススキの穂が、日の光を受けてキラキラと輝やいています。
こうした風景を車窓から眺めながら、箱根ロープウェイの乗り場「桃源台駅」に、10時40分ころに到着しました。 箱根ロープウェイの起点となる桃源台駅は、芦ノ湖・湖畔にあります。
箱根海賊船、小田急箱根高速バス、箱根登山バスの発着所でもあり、駅構内には、レストラン、売店などの施設が充実しています。
この桃源台駅からロープウェイに乗ることにしました。
そして、「大涌谷駅」で一旦・ロープウェイを降りて、次の「早雲山駅」へと、さらにロープウェイを乗り継いで行きます。
ロープウェイで、迫力満点の絶景が、気軽に楽しめるのは良いですね。
大涌谷~早雲山間(往復約20分)だと聞いています。
大涌谷を出発すると、昔は「地獄谷」と呼ばれていた地上から130mの高さの谷が現れます。 空から眺めると白煙上がる景色が真下に見え、迫力満点の絶景ですよ。
こうして降り立った「早雲山駅」で、暫くの間、周りの景色を撮影した後、再び、ロープウェイで、大涌谷へと引き返します。
早雲山駅から大涌谷までは、山の急斜面をぐんぐん登っていきます。 小さくなっていく駅舎や町並み、眺めが徐々に広がり、まるで空中を歩いているようですよ。 そして、山を登りきった処・大涌谷の手前からは、一気に広大な景色が広がり、物凄い迫力があります。 お天気が良いと、下のポスターの写真のように「富士山」も観られるそうです。
こうして、大涌谷に戻って来ました。駅2階のレストラン『大涌谷 駅食堂』へ行きます。 この店内からも、迫力ある大涌谷の絶景が楽しめます。 ランチにおすすめは「特製・大涌谷カレー」とありました。
本格的なカレーのようで、早速に注文をしランチタイムとしました。 ここは、九州の山でもよく見かける「地獄谷」ですね。
箱根の山が活火山であることの証明ですね。
大涌谷は、約3,000年前の箱根火山最後の爆発によってできた火口の跡で、荒涼とした大地には白煙が立ち込めています。
現在も火山活動の迫力が感じられます。 江戸時代までは、"地獄谷"と呼ばれていたそうです。 名物の「黒玉子」が、あちこちで売られていて、沢山の観光客が食べています…ランチを終えたばかりの私たちは、買うのを諦めることにしました。 一通り、土産品店を覗いた後、大涌谷を後にして、桃源台駅へと降りました。
13:50・駐車場に戻って、箱根を後に、御殿場アウトレットを目指して走ります。
午後2時を過ぎた頃、青空が見えてきました。遠くに、富士山も見えて来ました。 pm 2:25・御殿場プレミアムアウトレットに到着です。 運転をひと休みするために、このアウトレットの通りを、ゆっくり散策です。
そして、暫くの間・カフェでお茶にしたんでした。
買物をする目的はありません…何気なく数店舗を、ウインドウ・ショッピングして周り、午後4時過ぎ・このアウトレットを出発しました。
pm 4:23・須走ICから高速道路に乗り、途中「かご坂トンネル・長さ2,995m」を通過します。
そして、富士吉田ICで高速道路を下り、河口湖にpm 4:40に到着です。
すっかり陽が暮れた5時頃に、ホテルに入りました。 部屋に入ると、青々とした奇麗な畳敷きです。今回の旅行で、畳の部屋は始めてです。
ベランダは広く、何と「足湯」の設備までもがあります。 そのベランダから、河口湖を挟んで富士山が真正面に見えています。
なんと素晴らしい景色でしょう !! 早速・浴衣姿に着替えて大浴場に行きました。その外湯から、富士山が真っ正面に見えています。ここでも、周りには人がいません。そうです !!…独り占めの露天風呂で〜す !!
こうして楽しんだお風呂上がり … 大浴場の出口には、生ビールなどのドリンクサービスがなされていました。そこで飲んだ生ビールの美味いこと !! …嬉しいサービスです。
部屋で飲まないでいいようにと、少々欲張り気味の飲み方となりましたね。
そして夕食は「部屋食」となりました。 料理が次々に運ばれて来て、とても全ては食べ切りません。 ご覧戴いている皆さまには、画像だけで申し訳ないですね。
ご参考までに、見てやって下さい !! 夕食後、テラスの足湯に浸かりながら、すっかり時間が経つのを忘れて、シルエットの富士山と、河口湖の湖畔に光る灯りを眺めていたものです。
明日はこの河口湖を後にして東京へ戻ります。
なので、富士山とも、別れを惜しんだ夜となりました。 今宵の宿は、河口湖の「 秀峰閣湖月」です。
ご覧いただきましてありがとうございました。
…ではまた次回にお会いしましょう。