我家の魔除けたち

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  ふと気づいたら、我家に住み着く数々の魔除けたち」…私どもが好んで集めたものではないのに、何時の間にか増えているから不思議である。 人々は昔々から「魔除け」を始め「邪気除け」「疫病退散」などと祈らずにはいられなかった。 私たちの力では、どうしようもない事にであった時、だれもが、自分を越えたところにある偉大な力を感じるものだ。
  そうした時、人々は祈るしかないことになる。 いかに科学、医学が発達しても、人は四苦八苦から逃れることは出来ない祈ることによって、人は心が癒されるのだと思うのです。皆さまのお家にもきっと幾つか在ると思われる「魔除けのもの」….ここでは「我家の魔除けたち」を紹介したいと思います。 どうか気軽にご笑覧戴ければ嬉しいです。

 まず始めにご紹介するのは「軒菖蒲」。もうすぐ今年も「端午の節句」を迎える。…この夏めく季節は、粽と菖蒲で始まる。5月5日には、軒あやめと言って軒先に菖蒲を差したり風呂に入れ菖蒲湯を楽しむ風習がいまも残っている。この節句は五節句のうちの一つで万病除け」「魔除けの節句であった。この端午の節句には、粽(ちまき)や柏餅を食べて、五月人形を飾り、鯉のぼりを揚げて、男の子の成長と出生を祈るのがしきたりになっているが、菖蒲は昔から薬効があって万病除けになり、香気の強い菖蒲や蓬(よもぎ)で邪気を祓う、あるいは魔除けの効果があると信じられてきた。

  次に沖縄の水字貝(すいじがい)」を紹介したい。沖縄では、家の周りを始め、玄関や家の中に飾り付けているとか。よく見ると、確かに貝の形が漢字の「水」と読める。この文字から…家を「水難・火災などから護って貰おうという物だ。また、貝の殻口の部分が女性の性器に似ていることから呪力があると信じられ、魔よけに用いられたとも言われている。宮古島などでは島の貝」として称賛して、門柱の上に置いたりしている。
  次は、我家の魔除けたちの中で最も多い「仮面」のひとつ…韓国・安東市の河回村に伝わる劇に用いる「仮面」である。韓国でも古来の姿を色濃くとどめる、12世紀(高麗中期)頃の木製の重厚な仮面で、国宝に指定されソウルの国立博物館に保存されているそうだ。人面は9種類あり、レプリカを使って仮面劇が行われていると聞いた。喜怒哀楽の表情がよく目立つようにと、鼻を中心に左右が非対称的に作られているのが特徴的。日本の能面の起源とも言われているもので、韓国の旧正月の祭りでは、村の豊饒や厄払いを願って仮面舞が行われるそうだ。これもまた、「我家の魔除けたち」のひとつなのである。

  端午の節句が終わるとすぐに立夏だ。風のさやぎに可憐な音をたてる「風鈴」は、たしかに暑さのひととき、人の心になぐさめを与えてくれるものですよね。この風鈴もまた、元は「涼やかさ」を求める道具ではなくて「邪気除け」「魔除け」「疫病退散」を願った物だったのである。 日本だけのものかと思いきや、世界中に同じような形のものがあるそうで、私たちの国では、平安・鎌倉・室町時代あたりから貴族の間では、縁側に下げて、外から疫病神が屋敷の中にはいるのを防いだと言われています。 すなわち、目に見えない邪鬼や魔物はこの「風鈴の音」がとても嫌いで、近づくことが出来ないと信じられていたようです。ですから…我家では夏の期間だけでなく、一年を通して掛けられている。

 我が家に縁がないものと言えば「お金と宝石」…なのに…何故だかその宝石「ヒスイのお話しをさせて戴くことに。 中国ではある時代、富豪らは正妻に翡翠(ヒスイ)を贈り、第二夫人にはダイヤを贈ったとか…あの孔子も、魂と心を統一する石であると信じたそうだ。また、商人は、翡翠をお守りとして右手に握り商談に望んだと言う。お守りとしても強力で、呪いや霊の攻撃・病に、不運がやってくるのを阻み、夜間は泥棒から家を守り、住人に安眠をもたらしたとも言われている。
 そのように、翡翠は世界中で、古来より強力な「お守り」や「魔除」けとされてきたそうだ。世界各地で金やダイヤより重んじられた時代があったのだ。古くから、世界中の民族が『魔法の石』『奇跡の石』と崇めてきたまさに『魔石』なのである。ヒスイは昔は皇帝や貴族にのみもつ事を許された石である。だが今では、私たちの手元でも楽しむ事が出来るようになった。 店員が「この石は、移り気で気分屋さんのあなたにピッタリの石です」と言った。さらに「この石は持つ人に粘り強さを与え、人間の幅を広げ、厚みと貫禄を与えてくれるでしょう」と付け加えた。…気が付いたら買ってしまっていた。

  さてここで「シーサー」のことを少し書きとめておきたい。 シルクロードの時代、西域ではライオンのことを「SHE」
「シー」と言ったそうだ。それが中国に渡り沖縄に伝来してシーサーあるいはシーシと沖縄風に発音されている。日本本土の狛犬もまた同じ流れの物である。この伝説の獣の像は、建物の門や屋根、村落の高台などに据え付けられ、家や人、村に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味を持つ。シーサーは中国から伝来して、首里城の瑞専門に1470年頃設置したとの記録があり、500年以上たっていることになる。今では、火災除けにもなっている「シーサー」…我家の玄関入口に向かって、24時間の護衛をしてくれている。  次の写真…手作りの木彫り人形は、ハワイの神様「クーである。見た目は、しっかりとした重量感があって、買った当時はツヤも綺麗で、神様と言うよりも、我家では数少ないインテリアのひとつとして今日に至っている。
 多神教のハワイでは、特に4つの神々が重要なものと崇拝されている。ハワイで勢力争いが続いた時代には、人々はクーの神にフラや生け贄を捧げる儀式を行っていたそうだ。カメハメハ大王が先祖から受け継いで信仰しており、大王がハワイを統一したことで国家的な神となったのである
 ところで、ハワイの四大神とは、(1)戦いの神であり、山や海の神でもある「クー」(2)農耕の神、豊饒の神である「ロノ」(3)万物の根源、生命の神である「カネ」(4)海の神、死者の世界の神である「カナロア」である。

 次に台湾で見つけた「獅子」について少し触れておきたい。風水における獅子は邪気を祓い、魔除けの意味を持っているまた、獅子を置いた建物や部屋は、その財運を上げると言 われている
「これをおいて運気アップをねらいましょ! 」と、店員に薦められるままに…次の瞬間、代金を払っていた。

 断っておきますけど…私は決して「魔除けたち」のコレクターではありません。
 ….と、自分自身にそう言い聞かせながら、次の土産品店で「台湾の木彫仮面」を手にしていた。….やれやれ…。

台湾の太魯閣(タロコ)渓谷の中に、緑水展示館という施設があり、そこには渓谷を眺めながらお茶をすることが出来るデッキが設けられていた。綺麗なピンク色の「ローズ茶」を飲 

みながら、土産品として並んでいる木彫のお面に釘付けとなった。現地のガイドによると 原住民タロコ族を表した「木彫」だと言っていたが、正体はわからぬままだ。 しかし今では「我家の魔除けたち」の仲間入りをしている。  今日、正月の縁起物のひとつで、女の児には「羽子板」を、そして男の児には「破魔弓」「破魔矢」の風習が残っている。「羽子板飾り」は、もともと600年以上前から遊びの中で発展してきた「まじない」だそうだ。そこには、邪気をはね(羽根)のけ、福をもたらし健やかな成長を願う、やさしい気持ちが込められている。 いっぽう「破魔弓飾り」本来、魔除けの「まじない」であり、そして一年間の厄を射落とす縁起物である。
 
また同時に、武勇を表す誇りとして受け継がれてきた。 力強く育ってほしい男子には、欠くことのできないお守りなのである。

    それで….「我家の魔除けたち」の効果のほどは ? …. と、おっしゃりたいのですか ?
                縁遠いのは金運….そう言えば…その置物が我が家にはない !

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我家の魔除けたち への4件のフィードバック

  1. layla のコメント:

    レイラです。
    ほほ~う、魔除けっていろいろあるんだね。なんだか気味悪いのもいて、これだと悪い奴らも嫌がって近寄らなさそう。
    レイラが嫌なのはね、実は「タバコの臭いがするパパの手」なんだ。
    だから一度もパパの手を舐めたことなんてないんだ。きっと奴らだって近寄らないと思うよ。
    同じ手でも「熊の手」は別。じゃんじゃんお金が寄ってきて、かき集めてなくっちゃってことになる。
    ねえ、ぐらんぱ、大きなクマデを置いたらいいんじゃない?
    そしたら、金運がよくなるかもよ・・・。

    • ぐらんぱ のコメント:

      laylaとママ&ぱぱへ
      随分前に「すべてが ちょうどよい」….という貼り紙を、京都のあるお寺で見たことがあります。あとになって、良寛さんがつくったものだということを知りました。その詩の一部に、こう書いてあります。「お前はお前で丁度よい…貧も富も親も子も 息子の嫁もその孫も それはお前に丁度よい」…そう思うことにしています。
      いつもお付き合いありがとうございます。

  2. のコメント:

    今、同窓会の友をそれぞれの地に送り終わり
    帰ってきたところです。
    さしずめ、今の私にとっては、楽しかったよ。有難う。って
    帰って行った友達の笑顔が、何物にも替えがたい
    私の心の魔除け?かも

    • ぐらんぱ のコメント:

      和さんへ
      幹事さんの大役をお引き受けだったのでしょうか?…。
      そして、みなさんの笑顔から、魔除けの「気」を貰ったとのこと。
      あなたのことを、良く理解してくれる「同窓生」。
      そういう人からの「気」は、何よりも嬉しいものですね。
      お世話した甲斐がありましたね。…ご苦労さまでした。

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