■ギリシャ・カタコロン入港【第5日目】・(平成22年)2010.2月24日
【オリンピア遺跡を訪ねる】
船は、クルーズ最初の寄港地、ギリシャ・カタコロン港に am 8:00に入港。
そして今日は、クルーズ最初の寄港地観光である。 古代ギリシャオリンピックの発祥となった「オリンピア遺跡」と「考古学博物館」の見学が予定されている。
そのオリンピアに一番近い港がこの「カタコロン港」で、近年多くのクルーズ船が寄港するようになっていると聞いた。
船内新聞によると、今日の寄港地・ギリシャ・オリンピアの気温は、最高16℃/最低が6℃となっている。下船しての観光には、軽い防寒対策が必要かなと….そんな仕度をした。
何時ものように、14デッキの「ボラボラカフェテリア」でビュッフェスタイルの朝食。 料理の種類とその量を、自分流に皿に盛っての食事は、ストレスがなくてなんとも良い。
am 8: 50に7デッキのザ・アフトラウンジに集合して下船する。そして、バスに乗り込み、およそ45分の移動となった。
4年に一度開催されるスポーツの祭典オリンピック。その発祥の地がオリンピアだ。現在でも、オリンピックの聖火は、ここにある古代オリンピア遺跡の「ヘラ神殿」で採火される。
オリンピックの名の派手なイメージとは裏腹に、オリンピアは美しい山間にある人口1,500人ほどの小さな田舎町なのである。
オリンピアの遺跡は、神殿が建てられていた「聖域のエリア」と古代オリンピック大会に使用されていた「競技場や宿舎のエリア」に別れていると聞いた。
それらを順に見学してゆく予定であったが、あいにく職員らのスト中に合い、エリアには入れず。仕方なく遺跡の囲いの外からの見学となった。
そして、歩いてすぐそばにある「オリンピア博物館」へ移動。
オリンピア遺跡周辺からの出土した、オリンピックの歴史を物語る貴重な品々を展示している。代表的なものは、ゼウス神殿を飾っていた「東西の破風」のレリーフ(浮き彫り)である。「破風」は、神殿の屋根の下の三角部分を指す。
また「勝利の女神ニケ像」は、オリンピアにふさわしい出土品であり、発見された当時のままの姿に戻して展示してあった。
パリ・ルーブル美術館の至宝「サモトラケのニケ像」が超有名ではあるが、ここオリンピア博物館のニケ像も、それに負けず劣らない立派なものであると思った。
オリンピア博物館の見学を終えて、その直ぐ近くの土産品店に行く。
遺跡から出土した彫刻などを模した土産品が並んでいる。
持ち帰りたいと思うものもあるが、なんせ重いし壊れやすい。
そうしたことから土産には「Tシャツ」にすることが多い。
オリンピアの観光を終えて、スブレンディダ号が待つカタコロン港に戻った。
カタコロンはピルゴス地方の西に位置する海沿いの町である。町の中心からは、イオニア海が見渡せる。
昼食は、乗船して船内のレストランでも食べられるのではあったが、出航時刻のpm 5:00までには随分時間がある。
そこで、この港の海沿いのレストランで、パスタの昼食をとることにした。
ここのロングパスタは、私たちの味覚に合っていて、とても美味い !
満足な昼食を終えて後、この港町のお店を覗く。
真っ青な空・紺碧の海・そして太陽と白い壁…あこがれていたエーゲ海クルーズ。だけど….日本から遠いこの地まで、よくやって来たものだとふと思った。この素晴らしい景色に誘われて、何枚もシャッターを切ったものだ。そうしながら、ゆっくり歩いて船に戻ったのは…pm2:00頃だった。こうした、およそ半日の寄港地観光は、のんびりとしていて、さほど疲れも感じない。クルーズならではの観光の良さが少し解った一日となつた。
キャビンでひと休みしたあと、船内探検に繰り出す。欧米の人たちがデッキを埋め尽くして日光浴している。私たちには真似が出来ない光景である。カフェでエスプレッソとジェラードを楽しむ。ジェラードは、もちもちと粘りがあって美味しい。 そして船内散策…海と空の色がなんとも綺麗。そうした光景をむさぼるように写真に納め、キャビンに戻って暫くお昼寝とした。
「客室の違いとクルーズ代金」について考えてみると、クルーズ代金は、客室のグレードによって変わる。せっかくなので、豪華な客室で過ごしたいと言うのも一つの考え方だし、客室以外のサービスは、食事を含めてすべて同じなので、客室にこだわらなければ、予算に合わせて選ぶことも良しである。
「船の揺れは?」と気になる方も多いだろう。今回乗船した「スブレンディダ号」は、全長333㍍・全幅38㍍・135,000トンと安定感は抜群である。横揺れ防止装置「フィンスタピライザー」もついていて、日常的な活動の中で、揺れを感じることはほとんどない。特別な時化に遭わないかぎり大丈夫である。大型クルーズ船とはいっても、特別な天候によっては状況もことなるであろうから、心配な方は、酔い止めを事前に服用すれば、クルーズを楽しむことに問題はないと言って良いだろう。
「クルーズの魅力とは?」….いったい何であろうか。 なんといっても楽しみながら移動が出来ることではないだろうか。気分や体調に合わせて、気ままに幾通りもの過ごし方がセレクトできる。
船内の支払いは、チェックインした時に渡されたクルーズカードを利用することになる。現金や個人のカードを持ち歩くことは必要がない。このクルーズカードは、客室の鍵となり、寄港地での乗下船時の身分証明として必要で、船内では、現金を使うことはない。
気が向けば免税店でのショッピングや各種のエンターテイメント、レストランや一面の大海原を見渡す甲板も、部屋を出てエレベーターに乗れば数分でアクセスが可能である。 思い立ったら、すぐに潮風が心地いい特等席へも行ける。 考えただけでもワクワクする話しではないだろうか?…そんなサプライズに何度でも出会えるのがクルーズの魅力と言って良い。
船内新聞のことだが、私たちには、日本語の新聞が、毎晩、客室に届く。翌日の船内の予定がぎっしり、レストランの営業時間からドレスコード・ショーの時間・各種イベントの案内などなど….。新聞を眺めながら、翌日の予定を考えるのも楽しいものだ。…だが、私たちには、ゆっくり目を通す時間がなかった。
船内のレストランは、一つだけではなく、ビュッフェタイプからフルコースが楽しめるものまである。その他には、地中海レストランやメキシコ料理店などの専門店もあった。
残念ながらこの船には「寿司バー」がなかった。 日々、レストランを変えれば、メニューが変わるし、味もかわる。そうして、楽しむことが出来る。
意外とお薦めなスポットは、一番高いデッキから海を始め寄港地の港や街を眺めることである。このスポットからの眺めはまた非日常的で、港から遠くの山肌まで建物が密集している様子など圧巻である。
欧米の人たちの気持ちを少しでも理解しようと、デッキにちょっと寝そべってみた。
私では、どうも周りの雰囲気に溶け込めなくて、やっぱり様にならない。
午後5時、船はギリシャのピレウス港に向けて出航した。これから明日の朝7時30分まで450㎞の航海が続く。
次の寄港地では、アテネのシンボル・アクロポリスが楽しみである。
地中海・エーゲ海くルーズ17・2010(4) への6件のフィードバック