地中海・エーゲ海くルーズ17・2010(4)

image_pdfimage_print

ギリシャ・カタコロン入港第5日目】・(平成22年)2010.2月24日 
オリンピア遺跡を訪ねる
 船は、クルーズ最初の寄港地、ギリシャ・カタコロン港 am 8:00に入港
そして今日は、クルーズ最初の寄港地観光である。 古代ギリシャオリンピックの発祥となった「オリンピア遺跡」と「考古学博物館」の見学が予定されている。
 そのオリンピアに一番近い港がこの「カタコロン港」で、近年多くのクルーズ船が寄港するようになっていると聞いた。
 船内新聞によると、今日の寄港地・ギリシャ・オリンピアの気温は、最高16℃/最低が6℃となっている。下船しての観光には、軽い防寒対策が必要かなと….そんな仕度をした。
 
 何時ものように、14デッキのボラボラカフェテリア」でビュッフェスタイルの朝食。 料理の種類とその量を、自分流に皿に盛っての食事は、ストレスがなくてなんとも良い
 am 8: 50に7デッキのザ・アフトラウンジに集合して下船する。そして、バスに乗り込み、およそ45分の移動となった。
 
 4年に一度開催されるスポーツの祭典オリンピック。その発祥の地がオリンピアだ。現在でも、オリンピックの聖火は、ここにある古代オリンピア遺跡の「ヘラ神殿で採火される

 オリンピックの名の派手なイメージとは裏腹に、オリンピアは美しい山間にある人口1,500人ほどの小さな田舎町なのである。
オリンピアの遺跡は、神殿が建てられていた「聖域のエリア」と古代オリンピック大会に使用されていた「競技場や宿舎のエリア」に別れていると聞いた。  

 

 
それらを順に見学してゆく予定であったが、あいにく職員らのスト中に合い、エリアには入れず。仕方なく遺跡の囲いの外からの見学となった。
 そして、歩いてすぐそばにある「オリンピア博物館」へ移動。

 

 

 オリンピア遺跡周辺からの出土した、オリンピックの歴史を物語る貴重な品々を展示している。代表的なものは、ゼウス神殿を飾っていた「東西の破風」のレリーフ(浮き彫り)である。「破風」は、神殿の屋根の下の三角部分を指す。

 また「勝利の女神ニケ像」は、オリンピアにふさわしい出土品であり、発見された当時のままの姿に戻して展示してあった。
 パリ・ルーブル美術館の至宝「サモトラケのニケ像」が超有名ではあるが、ここオリンピア博物館のニケ像も、それに負けず劣らない立派なものであると思った。
 オリンピア博物館の見学を終えて、その直ぐ近くの土産品店に行く。
 遺跡から出土した彫刻などを模した土産品が並んでいる。
 持ち帰りたいと思うものもあるが、なんせ重いし壊れやすい。
 そうしたことから土産には「Tシャツ」にすることが多い。

 オリンピアの観光を終えて、スブレンディダ号が待つカタコロン港に戻った。
カタコロンはピルゴス地方の西に位置する海沿いの町である。町の中心からは、イオニア海が見渡せる
 昼食は、乗船して船内のレストランでも食べられるのではあったが、出航時刻のpm 5:00までには随分時間がある。
 そこで、この港の海沿いのレストランで、パスタの昼食をとることにした。
 ここのロングパスタは、私たちの味覚に合っていて、とても美味い ! 
 満足な昼食を終えて後、この港町のお店を覗く。

真っ青な空・紺碧の海・そして太陽と白い壁…あこがれていたエーゲ海クルーズ。だけど….日本から遠いこの地まで、よくやって来たものだとふと思った。この素晴らしい景色に誘われて、何枚もシャッターを切ったものだ。そうしながら、ゆっくり歩いて船に戻ったのは…pm2:00頃だった。こうした、およそ半日の寄港地観光は、のんびりとしていて、さほど疲れも感じないクルーズならではの観光の良さが少し解った一日となつた

キャビンでひと休みしたあと、船内探検に繰り出す。欧米の人たちがデッキを埋め尽くして日光浴している私たちには真似が出来ない光景である。カフェでエスプレッソとジェラードを楽しむ。ジェラードは、もちもちと粘りがあって美味しい。 そして船内散策…海と空の色がなんとも綺麗。そうした光景をむさぼるように写真に納め、キャビンに戻って暫くお昼寝とした。

客室の違いとクルーズ代金」について考えてみると、クルーズ代金は、客室のグレードによって変わるせっかくなので、豪華な客室で過ごしたいと言うのも一つの考え方だし、客室以外のサービスは、食事を含めてすべて同じなので、客室にこだわらなければ、予算に合わせて選ぶことも良しである
船の揺れは?」と気になる方も多いだろう。今回乗船した「スブレンディダ号」は、全長333㍍・全幅38㍍・135,000トンと安定感は抜群である。横揺れ防止装置「フィンスタピライザー」もついていて日常的な活動の中で、揺れを感じることはほとんどない。特別な時化に遭わないかぎり大丈夫である。大型クルーズ船とはいっても、特別な天候によっては状況もことなるであろうから、心配な方は、酔い止めを事前に服用すれば、クルーズを楽しむことに問題はないと言って良いだろう。

クルーズの魅力とは?」….いったい何であろうか。 なんといっても楽しみながら移動が出来ることではないだろうか。気分や体調に合わせて、気ままに幾通りもの過ごし方がセレクトできる

 船内の支払いは、チェックインした時に渡されたクルーズカードを利用することになる。現金や個人のカードを持ち歩くことは必要がない。このクルーズカードは、客室の鍵となり、寄港地での乗下船時の身分証明として必要で、船内では、現金を使うことはない

 気が向けば免税店でのショッピングや各種のエンターテイメント、レストランや一面の大海原を見渡す甲板も、部屋を出てエレベーターに乗れば数分でアクセスが可能である。 思い立ったら、すぐに潮風が心地いい特等席へも行ける。 考えただけでもワクワクする話しではないだろうか?…そんなサプライズに何度でも出会えるのがクルーズの魅力と言って良い
 船内新聞のことだが、私たちには、日本語の新聞が、毎晩、客室に届く。翌日の船内の予定がぎっしり、レストランの営業時間からドレスコード・ショーの時間・各種イベントの案内などなど….。新聞を眺めながら、翌日の予定を考えるのも楽しいものだ。…だが、私たちには、ゆっくり目を通す時間がなかった。
 船内のレストランは、一つだけではなく、ビュッフェタイプからフルコースが楽しめるものまであるその他には、地中海レストランやメキシコ料理店などの専門店もあった
 残念ながらこの船には「寿司バー」がなかった。 日々、レストランを変えれば、メニューが変わるし、味もかわる。そうして、楽しむことが出来る。

 意外とお薦めなスポットは、一番高いデッキから海を始め寄港地の港や街を眺めることであるこのスポットからの眺めはまた非日常的で、港から遠くの山肌まで建物が密集している様子など圧巻である
 欧米の人たちの気持ちを少しでも理解しようと、デッキにちょっと寝そべってみた。 
 私では、どうも周りの雰囲気に溶け込めなくて、やっぱり様にならない。

午後5時、船はギリシャのピレウス港に向けて出航した。これから明日の朝7時30分まで450㎞の航海が続く。
 次の寄港地では、アテネのシンボル・アクロポリスが楽しみである

カテゴリー: 海外旅行 パーマリンク

地中海・エーゲ海くルーズ17・2010(4) への6件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です