2012 ハワイ・ミドルステイ(7)

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第 7話「太平洋航空機博物館パールハーバーの見学」

 Aloha〜 !!
 先日の初ドライブでは、かなり精神的に疲れていたようで、昨夜はぐっすり … 今朝の4時30分頃まで、途中一度も目が覚めることはなかった。
 レンタカーは、明日の朝には返す約束 ….. なので、今日も、なんとかドライブを楽しみたいのであるが、さて … どこへ行こうか ? … 決めかねていた。
 そこで、コンセルジュ・デスクを尋ねたんです。
 何時も笑顔で、優しく相談にのってくれるコンセルジュに … 「米軍の基地内にある太平洋航空機博物館には、予約なしで入れるかしら ? 」と尋ねると、「何時でも見学はOKよ」とおっしゃる
 これで、今日の行く先は決まった。
 そこで、見学に当たっての諸注意と、そこへ行くまでのルートを教えて貰ったんです。
 そして別れ際にコンセルジュがこう言うのです … 貴方たちみたいに、自分で運転をして、何処へも出掛けるというのは、私たちコンセルジュ泣かせなのよね ! と言うのです。
 つまり「観光ツアーの斡旋業が、儲からないのよね ! 」と ….. ちょっと皮肉をこめて笑いながらおっしゃるので「ごめんなさいね」と詫びておいた。
 さらに彼が付け加えてこう言った … パールハーバーの橋のたもとに、木造のレストランがあるから、お昼はぜひ、そこへ立ち寄ってみなさいと。
安くて美味しくて、それに、レストランからの眺めが、なんとも素晴らしいから ! と薦めてくれた。

 そして最後に十分に気をつけて、行ってらっしゃい !! と、手を振って送ってくれたんです。 こうして、レンタカーを置いている駐車場の 5階へと行く。  今日は、ドライブデビュー 2日目の運転なので、昨日の初日の気分に比べると、そりゃ〜少し余裕を感じてはいるが、まったく不安がない訳ではない。
 エンジンを始動して、恐る恐る駐車場を出たのでした。 カメハメハ・ハイウェイをウエストサイドへとひた走る。 そして今日は順調に、パールハーバーのアリゾナ記念館の駐車場に到着した。
 早朝から来館者が多いようで、駐車場は満杯の状況。車が出て駐車スペースが空くのを、随分長い時間待った。 これから見学するのは、真珠湾の中のフォード島にある太平洋航空機博物館です フォード島は、その全てがアメリカ軍の基地なので、一般車は入ることができません
 ですから、まずは手前のアリゾナ記念館まで行き、そこでチケットを購入し、専用バスでフォード島へと向かいます ここでも、手荷物は一切持ち込めません。 持ってゆけるのは、カメラ、携帯電話、水筒ていどです。 … あとの手荷物は、ホテルのクロークみたいなロッカー受付で預けてしまわないと、基地内に入らせてもらえません。 ポケットに入る程度の物・現金やクレジットカード類は、OKと聞きましたよ。

 一般的に、男性は飛行機が好きですよね。小さい頃からの憧れが、づうっ〜とそのまま続いていて、私なんぞは、シニアになった今でも、ひとっつも変わることはありません。
 そんな思いから、ぜひ一度は訪れて観たい所だったのです。
 とは言ってもここは、日本人にとっては複雑な気持ちを抱かざるを得ない、真珠湾攻撃の舞台となった場所です

 その反面、アメリカ本土からの観光客には、大変人気のあるスポットとなっているそうですよ。

 これから訪れる「太平洋飛行機博物館」は、2006年12月にオープンしたそうで、比較的に新しい博物館です。
 … なのでまだ、あまり多くの人々に知られていない施設と言えます。
 アリゾナ記念館のビジターセンターで、チケットを購入し、米軍施設内を巡る無料シャトルバスに乗車してフォード島へと向かいます。
 地図では、小さな島に感じていたが、そこへ渡ってみると実に広いです。
 バスは、ミズリー号見学の入口ゲート前で一旦止まり、見学者を降ろしたあと、飛行機博物館へと進み到着です。

 ここは、米軍の旧格納庫を改装して作られた博物館となっています
 航空機の展示は、ハンガー(格納庫)37ハンガー79の2カ所になっていましたこれらの格納庫は、真珠湾攻撃時に使用されていた格納庫(ハンガー)だそうですよ
 私たちは、太平洋航空博物館 の格納庫37の見学から始まりました 広い館内では、太平洋戦争時に活躍した零戦をはじめ、東京空襲に使用されたB-25などの航空機、実際に真珠湾攻撃を体験した軍関係者の証言のほか、攻撃の様子を映像にしたドキュメンタリーなどを見学することができるようになっています
 きっと、航空機や戦闘機ファンにはたまらない博物館ですよ。 中には、今でも飛行可能な物もあるそうです。 こうした飛行機以外にも、アメリカ海軍の雰囲気を出したカフェテリアギフトショップなどが併設されています

 ハワイの古き時代のイラストや写真が展示されています。 そうした古き時代のハワイ旅行は、今のように飛行機ではなく、蒸気船が旅の主役の時代だったそうで、ハワイ旅行は今よりももっともっと「夢の楽園へのあこがれの旅行」だったみたいですね
 そんな船の時代から飛行機の時代に移り変わり始めた頃のポスターもあります。 絵の中に、古い歴史を持つロイヤル・ハワイアンが描かれています。 太平洋のピンクパレスとの異名をもつ通り、威風堂々に描かれています
 さらに、上の右下の写真で・絵の左端に、民家のような建物と、その隣の青と白のストライプの屋根の建物のことですが … 左端の民家のようなものはハレクラニの前身のものだそうで、青と白のストライプの屋根の建物はモアナ・サーフ・ライダーの前身のホテルだそうですから驚きですね。

 さて、下の写真の飛行機・案内板の日本語の解説によると … このゼロ戦は、航空母艦「飛竜」の甲板から、今まさに真珠湾攻撃に飛び立たんとする一機を再現しているそうです 下の写真は、ノースアメリカンB-25ミッチェル爆撃機です。アメリカだけでなく、イギリス、ソ連、中国、フランスなど20カ国以上が使用したと言われている爆撃機だそうです。 やはりこの飛行機と言えば、初の日本本土空襲です。その頃の日本の人たちは、このB-25が、空爆を繰り返して飛び去って行くのを目撃したんでしょうね。
 その後に、日本全体を焦土と化した、大規模無差別空襲を行ったのがB-29ですね。
 こうして博物館の本館・ハンガー(格納庫)37の見学を終えて、もう一つの格納庫・ハンガー79を見に行きます。 ちなみにハンガーは、服を掛けるハンガーではなくて、航空機などの大型格納庫のことをそう言うそうです。 それにしても広いです!
 そこには、入口に、流暢な日本語を喋る人がいました。
 話しを聞くと、生粋の江戸っ子で、およそ 23年前にハワイに来たとおっしゃる。
この方・この「太平洋航空機博物館」で、日本語によるツアー・ガイドをしていらっしゃるとのこと。この人が、私たちの写真を撮ってくれました。 ハワイの挨拶の一つとなっている「小指と親指を立てた形」は、どうゆう意味があるのかと聞いてみたら、HANG LOOSE(ハングルーズ)と言うのだそうで、意味は「気楽に行こうよ !! 」「のんびりゆこうよ !! 」とのことでした。
 
その時の雰囲気では、両手でシャッフルしたりもするそうだが、もっと色々な、言葉では言い表しにくい深い意味も込められているようですね。
 ここで「飛行士ツアー」のガイドをしておられるこの方が「ここで充分に楽しんでいってね !! 」と言ってくれた。 格納庫 37の、およそ倍の広さをもち、飛行機の復元工房もある格納庫 79では、ミグ15やF-14トムキャット、F-15イーグル、F-86、そして戦闘ヘリコブラなどが保管・展示されていました。 また、この格納庫 79では1941年12月7日の真珠湾攻撃のときに被弾した弾痕が今でも残っているのを見ることができました。 これは、グラマンF-14D トムキャットだそうです。この飛行機は、可変翼という主翼が、飛行速度に応じて、最適な幅に調整できるということだそうです。

 下の写真は、飛行機の復元工房のようです。
 優しいツアー・ガイドとの出会いもあって、館内の見学も楽しくゆっくり出来た。 ここはギフトショップです。
 こうして、巡回バスでビジターセンターへと戻りました。
 それはそうとこの日、観光客の数は結構いたように思いますが、日本人が、ほとんど見当たらなかったことは、ちょっと残念なことでした。 見学を終えて、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキの、コンシェルジュがすすめてくれたレストランへ行く。 ここは、フォード島へ渡る橋のたもとにあって、パールハーバーのビジターセンターの直ぐ横にあります
 店内は、会話もメニューも全て英語でした。 仕方がないので、ウエイターに少し待ってねと告げて、じっくりとメニュー見て、あれこれと料理を探したんです。何とか料理を注文し終えて、ふっと景色を見ると … コンセルジュが言っていたように、素晴らしい海の景色が広がっているではありませんか レストランの席は2階で、窓枠がないことから視界が100パーセント広がっていて、そよ風が吹き抜ける気持ちのいいフロアーでした。 料理の一つが出てきた … スープかと思ったら、ボリューム満点のグラタン風な料理であった。スプーンで一口 … 美味しいではありませんか。次に、鶏のモモ肉を焼いたものの下に、厚い肉が挟んであるハンバーグ。 料理はどれもアメリカ食 ッて感じです。 おおいに手を汚しながらの食事だったが、美味しかった !! … それに、景色も、ウェィターの対応も良かったし、満足のブランチとなりました この日の帰り道は、パールリッジ・センターカハラモールに立ち寄りながら、サンセットとなる 6時頃・ホテルの駐車場に入る。 こうして、2日間の初ドライブが無事に終わったのでした。 とは言っても、今日もまたドタバタの珍道中 …. だけど、ひそかに、いい思い出が作れたかなと思っていま〜す。

ご覧下さいまして、ありがとうございました。
 次の「第 8 話」でまた…お逢いしましょう !! 
 Mahalo〜 !!

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