第 4話「ハノイ・ハロン湾クルーズ」
昨日の終日の汗かき観光で、かなり疲れていたみたいです。 今朝まで夜中に目を覚ますことはなかった。 今日のハロン湾への出発は、7時20分と早い。 なので、身支度を急いだのです。 空は東雲色の 6時10分ころ部屋を出て、ロビーがある館まで歩き出したのです。
今朝は涼しい !! … そうだ、ここはハノイだ。 昨日まで滞在していたホーチミン市と比べると、ここは随分 北に位置しています。
そして、昨夜・見えていなかったホテルの全容が、視界に飛び込んできました。 このホテルの名前は「インターコンチネンタル ハノイ ウエストレイク」 2007年にオープンした 5スターホテルです。 ハノイ最大のタイ湖「西湖」のほとりに、湖に浮かぶかのように設計されており、市中心部から車で約35分、空港からは車で約30分と便利な位置にあります。 それに、ビジネス街とショッピングエリアからは、わずか10分の便利な場所にあるそうですよ。 ホテル内には、3 軒のレストランがあります。 そのレストランは、イタリア料理とベトナム料理の「ミラノ・サイゴン」や、フランス料理の「カフェ・ドュ・ラック」などと充実しています。 そして、公共エリアでは無線インターネットアクセスを無料で利用でき、全 359室の全部屋にプライベートバルコニーがあり、部屋も約43平方メートルとベトナムのホテルでは大きめだそうです。 市内の喧騒を離れリゾート気分も味わえる上質な空間です。 ホテルのフロントから各部屋までの移動は、「カー」で送迎してくれます。 今朝は、朝食のレストランまで、ゆっくり散歩しながら向うことにしたんです。 タイ湖の上に広がるスロープと現代的な白壁の建物がとても印象的です。 車やバイクのクラクションもほとんど聞こえない、とっても静かな朝でした。 よくは分からないけど …… 日本人の姿も数人見かけましたが、客層のほとんどは、白人の方々が多いと感じました。 今朝は、薄く雲が覆っていて、タイ湖の遠くは霞んでいます。
これから朝食です。レストランは、 Café du Lac … 現代風のフレンチ・ブラッサリーの雰囲気を楽しめ、パリのカフェをハノイに再現したと聞いています。 お腹の調子は好調で、プレートにはいつもの欲張りの盛り様 ….. 食欲旺盛です。 今日はこれから「ハロン湾クルーズ」に出掛ける予定で、その観光には終日かかりそうです。 現地ガイドのワインさんが、7時25分に現れた。その迎えの車に乗り込みます。
車は、エアコンが効いていて綺麗です !! … これから4時間ほどかけて、150kmの移動となる予定と聞いているけど、ロングドライブ中もウトウトしたりしながら身体が休められそうです。 街中は、早朝から人々の往来が激しくなってきています。 これから向うハロン湾とは、ベトナム北部のトンキン湾北西部にある湾の名称です。
ガイドさんによると、電車で行く手段もあるそうですが、バスよりも時間がかかり現実的ではないとのこと。 ハロン湾の滞在は2泊、3泊、3カ月といろいろなコースがあるそうですが、日本人は日帰りのケースが一番多いそうです。
さてここで、ベトナムのあれこれについて、現地ガイドが、話してくれたことを、ご紹介しておきます。
ベトナムでは、バイクは生活の必需品。そんな暮らしの中では、交通違反も起こるし、その罰金制度もある。 ところが、私たちの国と少し違うのは、交渉次第で、罰金が半額になると言うからびっくりです。 この話 ….. 内緒ですよッ !!! つまり、取り調べ官にそっとワイロを渡すことだそうです … 。 また、バイクに家族以外は二人までしか乗れないそうだ。
話は変わってベトナム料理 ….. 「バナナとタニシと豚肉」を一緒に煮込んだもの … 美味しいそうですょ !! 。 ベトナムの面積は、日本から九州を差し引いた位だそうです。 人口は、8千万人ほど。ベトナムの北部だけは、日本と同じように四季があるそうです。
もっとも気温が下がって寒い季節で9℃程度だそうで、その時、小学校は休みとなるそうよ。冬休みかしらね ??。 最高気温は39℃くらいと言うから、体感的には40℃を超えることってありそうです。
料理は一般的に、ベトナムの南部は甘めで・北部は塩辛いとか。
ハロン湾に向う道路の右側には、鉄道のレールが布設されています。ハノイ市からハロン湾の近くまで延びているそうで、主に石炭を運ぶ貨物列車が走っているそうです。
また、ベトナムでは地震がないから、煉瓦造りの家が建てられるそうです。
ハノイを出発して、ハロン湾までの行程のおよそ半分ほどのところまで来て、車はある駐車場に停まった。 そこには、多くの若い女性が、刺繍絵の制作をしている工房がありました。 ここで、トイレとお土産品のお買い物のための休憩となった。 この工房で働く皆さんの多くは、ベトナム戦争で蒔かれた「枯れ葉剤」の人的被害を受けた人達が集団となっていて、生活支援と救済を目的とした工房だそうです。
もの凄く広い工房内には、数多くの刺繍絵をはじめ彫刻・漆器・衣類・また、木工家具類にいたるまで、沢山の作品を展示即売していました。
ベトナムの人たちは、私たち日本人と同じように、手先がとても器用らしいんです。 ベトナムの豊かな自然や農作業の風景などをモチーフにしている刺繍絵が多いようでした。
車は再び高速道路を走り、予定の4時間ほどかかった正午ころ、ハロン湾に行くバイチャイの船着場に到着しました。
そして直ぐにジャンク船に乗船となり、ハロン湾クルーズが始まりました。
このクルーズは、12:00〜15:00の予定となっています。 船は出港し、間もなく食事が配られてきました。… むッ!? 蒸しエビが、少し生臭いけど、どれもまあまあ美味しいです。
ハロンという地名は漢字で「下龍」と書き、「龍が降り立った場所」という意味だそうです。 昔、この地が外敵の侵略に苦しんだ際、龍の親子が空から舞い降り、敵に宝玉を放って見事に侵略を食い止めたのだそうです。 この宝玉が大小の奇岩に姿を変え、その後も外敵の侵入を防いだと、言い伝えられています。翡翠色の海に無数の奇岩が林立し、水墨画のような眺めから「海の桂林」とも称されています。 1994年に世界遺産に登録されています。
波も穏やかで、心配していた船酔いもなく、快適なクルーズです。 食事の途中で、水上生活者の家庭に船を寄せ、降りて見学することになりました。
降りて観ると、そこには、魚介類の養殖がいっぱいでした。 この水上生活のお家からは、ハロン湾らしい風景が真正面に観えます
… 記念撮影がたくさん撮れて、ツアーの皆さんがご満足の様子でした。 再び船に乗ると、さらにランチの料理が運ばれてきて、ランチタイムが続きます。
船内は、つねに涼しい風が通り抜けて、汗をかくことがありません。 ベトナム南部のホーチミン市とは、気温差が大きいです。 お腹いっぱいの満足のランチが終わり、船はある島に接岸します。 その島に鍾乳洞があるそうで、案内されました。 島の桟橋に上陸すると、そこからいきなり 200段ほどの急な階段を昇ります。
私ひとりならいいのですが、私の腰のベルトには、家内がぶら下がっています。
この階段だけで、ホトホト息が切れてしまいました。 しかし、その苦労の甲斐合って、私が日本で観てきた鍾乳洞とは、スケールがまるで大きな空洞が広がっていて、とても迫力あるものでした。 鍾乳洞の中は、上手く照明が施されていて、綺麗でしたね。 連れ合いのお陰で、今日はここで、初めて汗をかいたものです。 昇りの時のコースとは違う下山ルートが設けられていました。帰りもまた、その階段を延々と下りて桟橋に辿り着くことになったのです。 2時15分・再び乗船して、ハロン湾クルーズの出発港・バイチャイの船着場へとクルージングです。 そして、船は元の桟橋に戻って、再び、車でハノイへとおよそ4時間の移動が始まったのです。 車内のツアーの皆さまは誰も無口 … 疲れきって眠っています。
やっと着いたところは、あるお土産店でした。 昼食後、何だかお腹が張るよな〜と感じていたので、トイレに入りました。 すると下痢なのです。(汚い話でごめんなさいね)でも、これも参考になりますよね !! 。
私の過去の人生で、ひどい食あたりは 3度ほどあります。その原因は 3度とも「甲殻類」だったのです。 なので、今日の下痢の原因は直ぐにわかりました … 船の中で食べた「蒸しエビ」なのです。
こんなこともあるかな ?? … と、妙な予感がした今朝は、出掛けてくる前に、整腸剤を飲んでいたのです。 それが効をそうしたのか、我慢ができないほどの腹痛の症状には襲われずに済んでいたようです。 そんなことが分かって、急いでまた薬を飲んだものです。
常日頃、胃腸が弱いという方々には、どうかご用心あれ。
そんなことの後、ハノイ市へ向けてのあと2時間弱のドライブが始まったのでした。
やっと、ハノイに戻って案内されたのは「シーズンズ・オブ・ハノイ」という、今夜の夕食のレストランです。 ここで、ベトナム料理を楽しむことになったのです。 ここは、ハノイでもとても有名なレストランだそうで、フランス統治時代の軍幹部の邸宅を改装して造られているそうです。 そう言えば、西欧の雰囲気がして、なにかしら綺麗なたたずまいでした。
また、旧市街とはまったく違い、実に静かなところです。 そこにベトナム料理が運ばれてきました。 … が、私には、先ほどからのお腹の症状が影響していて、まったく食欲がありません。 温かい「ハーブティー」を貰っただけの夕食となりました。 … トホホ !! そして、ホテルに戻ったのは、夜の9時を過ぎていました。
お腹の調子を整えたい … 早く休むことにしたんです。 そんな訳で、今日のお話は、これで終わりとさせて戴きます。
さて、明日は、ハノイ市内の観光をして、深夜には帰国となります。
今回もご覧戴きまして、ありがとうございました !! これからもまた、お付き合い下さいますように、お願い申し上げます。
ではまた …….
2012 ホーチミン&ハノイへの旅(4) への6件のフィードバック