2011 ハワイ・ロングステイ(12)

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第12話「全米で一番空気が綺麗なのところ…それがハワイよ !!

Aloha〜 !!
今日 私たちは「ノースショア」への観光ツアーに参加したんです。 
 朝7時25分にコンドを出て「アンバサダー・ホテルオブ・ワイキキ」へ行き、8時の集合時間を待つ。 そこへ迎えに来てくれたのは、私たちより少し若い…65歳くらいかな ? と思われるアメリカ国籍をもつ日本人男性のドライバーであった
 定刻の8:00に私たち夫婦だけを乗せてバスは出発。その後、ワイキキのあちこちのホテルに立ち寄り、ツアー参加者を拾って行く。どうやら今日は、このドライバーがツアーのガイドもするようだ。 これから途中に観光地を挟みながら、3時間ほどをかけてノースショアへ向かうと言う
 帰りは、ノースショアから真っ直ぐに、およそ1時間15分ほどでワイキキに戻るとのことだった。
 今日の参加者が揃った…全部で19名だ。私たち夫婦の外には、親子連れが一組・それ以外は全部新婚さんだ。 私たちに向かって「新婚さんに負けないようにねッ !! 」…ッて…そう言って「ニヤリ」とするドライバー。
 それにしてもこのハワイ、日本人新婚カップルの多いこと。あ〜ぁ !!
 今朝も真っ青な空が広がっている。 バスはワイキキを離れやがて高速道路に入って行く。右手に「コオラウ山脈」が見えている。
「走っている車を見てご覧なさい ! …最近は韓国製の車が増えてきているのよね…一番の人気は日本車なんだけど、円高で買えないのよね !! 」とドライバーがつぶやく。 そうしている内に、広い公園に案内された。 そこは、日本でお馴染みのあの CMソング「♪この木なんの木…気になる木…」で知られる「日立の樹・モンキーポッド」がある公園「モアナルア・ガーデン」であった。この木なんの木」は英語名で「モンキーポッド」と言う。猿がその実を好んで食べることから付いた名前だそうだ。 この木は「アメリカねむの木」で樹齢は約150年と言われている。ハワイの木ではないそうだ。この島の90パーセントの樹木が外国のものよ」とドライバーが教えてくれた。
 ところで、あの CM曲は「♪見たこともない木ですから、 見たこともない花が咲くでしょう」と続くのよね。…で、「その気になる花」ですが…写真のような「花」ですよ !! …「どう ? 見たことあるでしょう !!
 とにかく日本人には有名な木であるわけだが…ハワイの人たちにはまったく無関心 ?? 
日本人は何故 ?? こんな木をわざわざ観に来るのか ??…」と、理解出来ないそうだ。
 そんな不可解なことをする日本人を見るために、ハワイのロコたちがやって来るそうよ …まぁ !! 何ということか…。

 この木…高さ約25m、広がる枝の直径約40m、幹の周囲約7mという巨木。 その下に入ると、とても涼しげで安らかな気持ちになれる。樹齢150年の大自然のパワーをもらえた気分になった。 次に案内されたのはドール・プランテーション」 1950年にフルーツ・スタンドとしてオープンして以来…今では年間100万人以上が訪れるこの人気スポットだそうだ。 
  ノースショアなどへの観光のちょうどいい休憩ポイントとなっていて、ワイキキから車で50分ほどの処にある  ここでは、パイナップル・ソフトクリームが有名。  そして、2001年ギネスブックで世界最大と認定されたトロピカルな植物で造られている庭園形式の「迷路」やパイナップル畑をノンビリと走るトレイン・ツアー・パイナップル・エキスプレス”が走っている
 
 ハワイには、交通機関としての列車がないため、パイナップル・エクスプレスは、地元の人の間でも人気だそうです。童心に返って乗って観たかったけど、ツアーにその時間はありませんでした。
  パイナップル畑を10時過ぎに出発…ノースショアへ向けてバスは走り出した。  ドライバーがまた、ぽつりぽつりと話してくれたのよね……。
  「明治元年の日本に、ハワイから33日かけて蒸気船で王様がやってきたのよ」
  「そう遠くない時代に、ロケットでの移動が現実となるらしいから、日本とハワイ間は1時間ほどで行き来できるらしいよ…どう ? 信じられる ? 」
  「ハワイアンは僅か10パーセントよ・ハワイの産業は観光が80パーセント・農業は、日本と同じで後継者がいないのよ。サトウキビ畑の労働は過酷で、それを継ぐ若者がいないのよね。パイナップル畑が少しは残ってはいるけど…パイナップルは、実が実るためには20ヶ月かかるんですよ。それなのに、いま一個100円よ…あまりにも可哀想だと思わない ??…そして2回目の実はジュースの加工に回されるのよね 」
  「そう言えば、バナナ食べた ? …現地の人は「アップル・バナナ」を多く食べるのよね…少し酸っぱいけれど身体に良いと言われているのよね 」
  「農業がそんな状況の中、コーヒーだけは比較的栽培が盛んなのよ…コナコーヒーは美味しいけど、値段も高いわね」
  「いたるところに黄金の花をつけている樹が見られるでしょう…あれはね「ゴールデン・ツリー」という樹なのよ」  「海は、ノースショアまで行かなくても、ハナウマベイが最も綺麗よ !!
 「チャイナタウンは、110年前の明治の頃は、日本人の町だったのよ。それが今では中国人が中心となっているのよね」
 「ノースショアのサンセットビーチでは、毎年サーフィンの世界大会があるのを知っている ? 」「そのシーズン中は、道路は大渋滞で身動きできないほどよ」
 「優勝を目指すには大きな波に乗る必要があるのね。そのチャンスをつかむためには、1ヶ月ほど滞在しなくてはならないし、出場するにも、ずいぶんお金がかかるのよね」
 

「ビッグ・ウェーブと言われる波の高さは8メートルを超えるそうよ !  毎年死者が出るほどよ」「サーファーの中には、その恐怖感を和らげるために麻薬を始める人も出るらしい」 「大会で優勝しても賞金はわずか500万ほどらしいよ…割が合わないと思わない ?…」
  などなどと….つぶやきに似たドライバーの話しを聞きながら…
 サーフポイントとしてノースショアで最も有名な「サンセット・ビーチ」に到着した
 そして、ツアーのお楽しみの昼食は、ノースショアで人気No.1のガーリックシュリンプとなった。 このシュリンプはワゴン車で販売しており3店舗ほどあった。
中でもお勧めなのは「ジョバンニのガーリックシュリンプ・プレートランチ」だと聞いた。 ガーリックのいい香りがたまりません !!  そして、エビがプリップリとして、マヨネーズがたっぷりまぶされていて美味しい !! …これはもう、両手と口元の汚れは気にせずに食べるしかありません !!
 それにしても落書きいっぱいのエビ屋台にはちょっと驚きでしたね。
 昼食を終えて、どこか懐かしい町「ハレイワ」へ入りましたノースショアの西にある小さな町「ハレイワ」は、その昔、サトウキビやパイナップルの町として栄えたそうだ。


 町全体に漂う素朴でひなびた雰囲気が昔を偲ばせていて、近代的なワイキキとはおもむきが異なる「ハレイワ」でした。
 12:20「ハレイワ」の観光を終えて、ワイキキへとバスは戻って行く。
 そして…ドライバーが、ツアー参加者を退屈させないようにとの気配りから、ぽつりぽつりと、つぶやきににたお話しが始まった。
 「ハワイのいたるところで咲いている「レインボー・シャワー・ツリー」は、日本人が掛け合わせをして創りあげた樹ですよ ! 」と。
 そして「ハワイと言う言葉の意味はね、『ここちよい専住地』と言う意味よ !
 …その昔はね、タロイモと豚肉で自給自足が出来ていた島なのよね 」ッて。 
 「ノースショアの砂浜へ亀がよく上がってくるけれど、あれはね…波打ち際の岩にくっついている「コケ」を食べにやって来ているのよ !! 」
 「だから、このコケがあるところには、どこにでも亀が来るのよ !! 」
 「全米で一番空気が綺麗なのところ…それがハワイよ !! …珊瑚礁が空気を浄化してくれているのよね 」
 「真っ赤な花を咲かせている樹は、ロイヤル・ポインセチアと言って「メキシコ産」なのよね」
 そんなあれこれの話しを聞きながら、およそ1時10分ほどで、アラモアナ・センターの近くまで帰り着いた。 ドライバーのグランパに頼んで「にじやマーケット」の近くで降ろして貰った。 このマーケットは、食品のひとつひとつのパッケージの量が日本的で少なく、とても綺麗に見えた。まるで日本のスーパーに入っている錯覚がしたものだ。
 
今晩の食材を求めてコンドに帰った。
 私たちの一日に、お付き合い下さったみなさま….お疲れさまでした。

 ではまた…Mahalo〜 !!

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