台湾周遊4・2011(1)

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2011年(H23)3月7日(月曜日)・10数年振り、2度目の台湾旅行へ出る朝・3時30分に目覚ましをセットしておいた。朝食は空港でとることにして、温かいお茶を飲んで身支度を始める。 旅行中は何時も、出発時間に対して2時間前の起床を心掛けている。そうすると、あわてる様なことは、ほとんど起こらない。なので、ちょっと贅沢にも似たゆとりある気分になれるから嬉しい。
am5時25分、予約しておいたタクシーに乗り込み家を出る。街の建物には、そのほとんどにまだ灯りがともっていない。早朝のバスセンターには…眠そうに目を閉じてバスを待つ人々。 高速バスで6時に出発して福岡国際空港へ向かう。高速バスの運行速度は、マイカー並に速い。6時30分頃になると空は「しののめ色」に変化し、昨日までの雨は上がって霧が深く立ちこめている。車窓の景色はまるで墨絵のようだ。

福岡国際空港には7時40分予定時刻に到着した。 直ぐにレストランで朝食を済ませ、ツアーカウンタで手続きをする。
搭乗時間が近づきゲートに並んでいると、中年の黒人男性が話しかけてきた。 スリランカの人で、日本語が上手。 10日ほど日本に滞在して、スリランカへの観光誘致をしてきたとのこと….私達にも是非来てほしいとパンフをくれた。 その男性と一緒に9時45分、機内へ乗り込んだ。

10時15分、機体はエプロンを離れ、10時30分にテイクオフする。離陸からおよそ30分後、機内食が配られた。機内食はチキンとビーフの2種類…贅沢を言うようだがお世辞にも美味しいとは言えない。ワインを貰って流し込んだ。
福岡から台北まではおよそ3時間弱のフライトと聞いていたが、予定より15分ほど早い、現地時刻11時50分に台北空港に着陸した。
空港は濃いガス?…青空は全く見えない…スモッグ ? 。外気温はなんと13℃…肌寒い。 この空港で、ツアー客7名が集まった。 最終的には19名の団体となるそうだ。高速道路を使ってバスで移動し、最初に「忠烈祠」に案内された。バスを降り立ったところは、忠烈祠の大門の前で、警備に2人の衛兵が立っていた。

この忠烈祠の大門の奥に建つ大殿には、辛亥革命(1911年)を始めとする一連の革命・戦争で亡くなった志士・軍人や革命家のほか、著名な政治家・国家に貢献した人々、約33万人の英霊が祀られているそうだ。
台湾の歴史は、革命と戦いの歴史とも言われている。 1911年、清朝打倒をスローガンに辛亥革命が勃発。この革命の精神的な指導者となったのが、台湾の国父と呼ばれる「孫文」である。 革命は成功を収め、1912年に「中華民国」が成立した。この時の様子を描いたレリーフが、対日交戦のレリーフと向き合う形で山門の壁に掲げられていた。

1969年に竣工された忠烈祠は、手前から大門、そして中央広場・左右に鐘楼と鼓楼その奥に山門大殿などで構成されていた。 大殿や鐘楼は、中国の宮殿様式を採用しているそうで、赤い柱と豪華絢爛な彫刻が凄い。 北京の紫禁城がモデルとなっているそうで、この大殿の入口にも2人の衛兵が警備に立っていた。

午後2時から衛兵交代式を見る。 大門の奥の宿舎らしきところから、軍靴の音が聞こえて来る。軍靴には仕掛けがしてあるとのことだが、高く上げた足で地面を叩くように踏みしめる度に、ガチャン・ガチャンという金属的な音だけが、静かな空間に響きわたる。5人の隊列を組んだ兵士達が、大門から大殿に向かって行進して行く。びしっと制服を着込んだ儀仗兵が、銃を肩に、一糸乱れぬ様子で行進してゆく、その真剣な表情には圧倒される。 大殿に到着した儀仗兵隊は、任務に当たっていた衛兵2名と合流し、殿内に向かって敬礼をする。次に、銃を交換したり、バトンのように回す一連の儀式を終えた後に、次の担当衛兵2名を残し、大門へと引き返す。重そうな銃を軽々と高く投げたり、素早くお互いに投げ渡したりする技術は、息がぴったり合ってお見事である。
こうして、衛兵交代式は終わるが、この衛兵たちは、陸・海・空軍から選ばれた兵
私達が見学した交代式には、陸軍の兵士たちが任務についていた。いずれの衛兵たちも、各軍から選抜されたエリートだそうだ。
忠烈祠を後にして松山空港に向かう。そして、このローカルの空港から花蓮空港へと飛び立つことになった。
プロペラ飛行機である。15:00丁度にエプロンを離れ、かなりなスピードで滑走路に向かった。そして、滑走路のスタートラインに入るなり動きを止めることなく、プロペラの回転がひときわ高まり「ぷんー」という音とともに機体がふわりと浮いた。
まさに飛んでいると言った感触である。 高度を上げたかと思うと直ぐに、飲み物が配られた。 お茶のパックだ…飲むと香り高く甘くて美味しい紅茶である。
そうしているうちに、機体は高度を下げて、着陸態勢に入った。 15:35に花蓮空港に着陸した。
この空港から、今回のツアーの全員19人が揃った。 バスで今晩の宿泊ホテルへと向かう。ホテル到着後チェックインを済ませ、暫く部屋でゆっくりしたのち、17:00にロビーに集合。夕食を前に、アミ族の伝統的踊りを見に行くことになった。約1時間のショーを観賞をしてホテルに戻り、広東料理での夕食となった。

夕食では、周りの皆さんのほとんどがお飲みになると言うので、慣れない「紹興酒」だったが、私も少し恐る恐る飲んでみることにした。 若いころ、日本の中華料理店でこの紹興酒を飲み悪酔いをし、ずいぶん辛い思いをした記憶がしっかりとあるからであった。それ以来こりごりしていた紹興酒….だが、今晩のこの10年もの熟成された紹興酒は美味しい。
この紹興酒が450元(ボトル)で、ワインが200元(グラス)とお酒は高くない。 初対面のツアー仲間とも、熱燗の紹興酒の力をかりてすぐに和み、長い時間、夕食を楽しむことが出来た。

暖かい台湾を期待して来たが、異常気象だそうで夜は寒い。宿泊はパークビューホテル….大きくて内部も綺麗。部屋も広く気持ちがいい….が、暖房機がない。なので追加の毛布を運んで貰って休んだ。

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