地中海・エーゲ海クルーズ17・2010(2)

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北イタリア・コモ→MSC スブレンディダ号へ第3日目】(平成22年)2010.2月22日 
     am6:30スーツケースをホテルのドアーの外に出す。今日の午後には、待望のクルーズ船「スブレンディダ号」に乗船する予定だ。日本からの長旅で、今朝も疲れは残っているはずなのに、今日一日のスケジュールを思い描くと、期待感で胸はワクワクなのである。ここに着いた昨夜は、暗くなっていてよく判らなかったホテル周りの景色…夜が明けるにつれて見えてきた。 綺麗な湖コモ湖の直ぐほとりにホテルは建っていた。この四つ星のホテルの名は「メトロポール・スイス」。
ミラノの北部、北イタリアのスイスとの国境の間には、アルプスを背にした自然豊かな湖水地方がある。この一帯には幾つもの湖畔スポットがあり、それを代表するのが「コモ湖」である。コモ湖は長さ46㎞・最大幅が4.3㎞の大きな湖で、ミラノからは電車に乗って30分ほどと聞いた。
昔から、歴代の王たちにも愛されたコモ湖の歴史は古く、シーザーやローマ皇帝といったイタリアの君主たち、ヨーロッパ各国の王室や貴族や大富豪・そして著名な芸術家たちの避暑地として愛され続けてきた、とても気品のある観光地とされている。近年ではハリウッドスターの別荘地ともなっている。

ここはイタリア…朝食には「ご飯」は無い。その代わりにベーコンが美味い ! … ゆで玉子に塩を振ると、なじみの日本食が蘇ってくる。 ツアーの皆さんの服装が、昨日までと違って今朝からはお洒落となった。
 このコモをam7:45に出発して、港街・ジェノヴァに向けておよそ3時間ほどのバス移動となる。 走る高速道路は、ジェノヴァに近くなって山越えをする。 そこは、まだまだたくさんの雪で覆われていた。 峠を越えると、かの「コロンブスの生誕地」で知られるジェノヴァの街に入った。
 ジェノヴァの気候は地中海性気候である。夏は暑いが、冬は温暖で、何れの季節も乾燥しているそうだ。 この2月〜3月の最低気温は12.6℃〜14℃・最高気温は18.7℃〜20.1℃と聞くから、何とも過ごしやすい。 ローマから400㎞・パリからは675㎞と近い距離にあるジェノヴァである。スイス・ドイツ・西ヨーロッパからは高速道路で来ることが出来るそうだ。ジェノヴァ市は、人口60万人と言われている。
 さっそくジェノヴァの街の観光が、ジェノヴァの黄金期を象徴する「ガリバルディ通り」から始まった。ゆったりとした坂道の左右に、バロックやルネッサンス様式の邸宅が並んでいる。どの建物も漆喰細工や搔き画・彫刻などで飾られ、この街の栄華を留めている。さながら美術館通りとも言えるこれらの通りは世界遺産に登録されている
昼食は、「フェッラーリ広場」近くのレストラン「NAPOLEON」でパスタ。ジェノヴァの中心となるこの「フェッラーリ広場」は、綺麗な噴水があって、夕方になると水辺でのんびりする人たちが沢山いるそうだ。
昼食を終えて再びバスでジェノヴァ港へと向かう。
 pm2:30に港に入った。…が、私たちのバスの前には、数えきれぬ台数のバスが順番待ちで並んでいた。その全てが、私たちと同じ乗船客を運ぶバスなのである。
いよいよ乗船するんだという期待感が高まる。港に接岸して、私たちの乗船を待っているスブレンディダ号を初めて見る。間近に見ると、想像していた以上に大きい。この船の詳しいスペックは、次のblogで紹介するつもりでいるが、総トン数は、133,500トンである。
ここジェノヴァ港は、イタリアでコンテナの取扱いが2番目に多い港だそうだ。その最も大きな要因は、ミラノを筆頭とした消費地と、北部に多い工業都市の玄関口となっているからであるとか。
 随分待たされたのち、乗船ターミナルへと案内された。そして最初に「保安検査」が行われ、次に乗船手続きのカウンターへと行く。 広い館内のそこには、圧倒されるほどの人・人・人の大行列が幾列も出来ていた。 その流れの中に、私たちも吸い込まれていった。 やっとその手続きも終えてホットする間もなく、次のカウンターが待っていた。 それは、乗船中のアルコール類のチケット販売カウンターである。
 ここにも人集りが出来ていて、何をどれだけ購入すればよいのか?…薦められるままに「ワインとビール」のチケットをゲットした。
 そうしてやっと、ターミナルビルから船のギャングウェイに延びた高いデッキを渡り船内へと入る。
 今日も、コモのホテルを朝早く出発して以来、長時間のバス移動とジェノヴァ市街地の観光をして、やっとの思いで乗船したところ。 ツアー参加者の皆さんも少し疲れのご様子。 早くキャビンに入りたいと思っている方々ばかり。 だけど添乗員からの指示が終わらないと部屋には入れない。 
 初めての船内。このラウンジで待つように言われた。暫くして、これからのスケジュールが説明され、解散となった。
 それぞれが、指定されたキャビンへと消えて行く。 私たちも意外とスムースにキャビンにたどり着くことが出来た。
 部屋で落ち着く間もなく、私たちの部屋の係の若い女性が挨拶に来る。……..と同時にパスポートを預かると言うのである。 船の中では、パスポートを 個人が所有するのではなく、船側でまとめて保管管理するのだそうだ。 生き生きとして笑顔が可愛いキャビンアテンダントである。
 早速、部屋のバルコニーに出てみた。先ほど乗船するために通ったジェノヴァの港と街が眼下に広がって、また違った景観で素晴らしい。 私たちの部屋は、13デッキの13161号室。 海面がずうっと下に、鳥瞰的に広がって素晴らしい眺めである。
 乗船説明会があると言うので、7デッキのザ・アフトラウンジに出掛けた。日本人のインフォメーション・ホステスである伊東節子さんから、およそ40分ほどの説明を受ける。
 pm5:00丁度、エンジンの振動だけが足に伝わってきた。 船は、ジェノヴァ港の岸壁を離れ、いよいよ出航したのである。 これから15日間の「地中海・エーゲ海クルーズ」がこうして始まった
 明日は、終日航海日となる。 そして2月24日の早朝、ギリシャの「カタコロン港」に入港するまで1448㎞の長い航海となった。
 その後、夕食レストランへと案内された。
そのレストランは5+6デッキの「ヴィッラ・ヴェルデ」。クルーズ最初の夕食が始まった。
 船での初めての夕食は、ドレスコードが「カジュアル」となっていた。乗船したばかりで、誰もが多少疲れている中なので、気楽な服装でのディナーは嬉しかった。 案内されたテーブルに着いて、料理が出てくるまでには40〜50分は過ぎていた。これがイタリアの時間的観念なのであろうから、ここで不機嫌になったり、怒ったりしてはいけないのである。 料理はフルコース。 6時にレストランに入って、食事を終えたのは8時30分。満腹でここを出た。
 9時からショーが予定されているとのことで疲れてはいたが少し無理をして見に行く。
 その帰りに船内のショップを少し観て回り部屋に戻った。
 シャワーを浴び、荷物の整理は明日以降に回して…早々に休んだ。

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