■コモ湖のホテル→【第16・17・18日目】・(平成22年)2010.3月6日〜3月8日
【コモを散策してから帰国の途】・最終編
帰国の途につく朝を迎えた。素晴らしいお天気、早朝5時に起床して洗面などの身支度を済ませる。スーツケース3個を整理し鍵をかける。そして部屋の外の廊下に出す。
ホテルの玄関に出てみると
外気温は2.5℃とひんやり。
だけれど、快晴無風で清々しく嬉しい朝であった。
今日は am 10:10 にこのホテルを出発してミラノに移り、帰国の途につく予定である。
それまでは、自由行動であるからして、この「コモ」の街を散策してみようと思っている。
済んだ朝の空気の中、ゆったりと流れる時間に身をおきながら、このコモの街の散策に出た。
コモ湖の南端にある湖畔の中心の町が「コモ」である。
歴史ある町の落ち着きと、避暑地や華やかさが同居し、小路を巡る散策やカフェでのひと休みも楽しい町である。
見どころは、ロンバルディア様式とルネッサンス様式の調和が美しいドゥオーモである。
コモ湖は長さ50 ㎞ ・最大幅4.4㎞の湖である。 深いところは410㍍もあり、ヨーロッパで最も深い湖と言われている。
周囲は切り立った高い山に囲まれ、深い緑のオリーブの木・クルミやイチジクの木々や花が陽光を浴びて美しい景観をつくっている。
コモ湖は、古くはカエサルやアウグストゥスというローマ皇帝に愛され、18〜19世紀にはヨーロッパの各国王室や富豪・芸術家が競って、湖畔に壮大で豪奢なヴィッラを建てたそうである。
今ではイタリアきっての避暑地となっている。コモ湖では、水中翼船や遊覧船が毎日7便と多く運行されている。今日は土曜日….朝市があるそうだ。
アルプスの南山麓に散らばるイタリアの湖水地方である。 イタリアに憧れ、アルプスを越えてきた人々を優しく迎えたこの地方を、数多くの芸術家や作家もまた愛したのである。
西端にある小さな湖のオルタ湖には、静かな雰囲気が残っているらしい。
マッジョーレ湖は、北の一部がスイス領となっているそうだ。
ミラノの北50㎞に、Yの字をひっくり返したような形で南北に広がっているのが「コモ湖」である。古代からその美しさが称えられてきた湖で、イギリスの詩人シェリーは「あらゆる美しさを超えた」ものとしてこのコモ湖を賞賛したと言われている。
どこを訪ねても、独自の魅力にあふれるイタリア湖水地方の湖。美術館などの観賞に疲れたら、イタリア的・自然美が満喫できるこの湖水地方を訪ねるのも良い。
当て所なく街を散策しているうちに、朝市の会場に入ってしまった。今日は土曜日で市がたつ日となっていた。
どこの国を訪れても、市場はその国の人々の暮らしぶりが見えて良いものである。
宿泊しているホテルから、そう離れていない処で、寿司屋と言うか刺身屋というのか、表のテントには…sashimi & sushi と書いてある。
店内には、日本とまったく変わらない寿司のパック物に、割り箸までがちゃんと付けられている。昨夜、こうした情報が分かっていれば、きっと買って食べたに違いないと思った。
意外な「寿司ハウス」を見つけて、日本が一層に恋しくなったものである。
ミラノ市の東に位置する、ミラノ・マルペンサ国際空港に次ぐ第二の「リナーテ国際空港」に着いた。 今回の旅の、私たちのスーツケースは合計3個。 チェックカウンターで、その内の一つを機内に持ち込みなさいと言われた。….仕方なく従うしかなかった。
ここミラノの国際空港を、 13 : 40 に離陸し、ロンドン・ヒースロー空港へと向かう。
ロンドンまでは、およそ一時間のフライトである。そこで乗り継ぎとなる予定だ。
お天気が良くて、地表がはっきりと見えている。コモ湖に似た湖の上を飛んだ。
14 : 35 予定時刻にロンドン・ヒースロー空港に到着した。ここでトランジットとなるが、
次の出発は 19 : 00 と、これから長い待合となるのだ。
このロンドン・ヒースロー空港に入るのは、今回で 3 回目である。実に広いために、空港内の移動は、もの凄い距離を歩くことになる。
構内を観て回っているうちに、「回転寿司バー」を見つけた。次の瞬間には、そのレストランのとまり木に腰を下ろしていた。ここに来て、日本食が恋しくてたまらなくなっているのである。
味噌汁を注文し、醤油とワサビで寿司ネタを酒肴にビールを飲む。
味は….日本のそれとほど遠い。それでも妙な納得をしての昼食となった。
ロンドン・ヒースロー空港を JL-402便で 19 : 00丁度に出発した。
日本時間では午前6時に、飛行機はバルト海域上空を通過して行く。その頃、機内食が配られてきた。2種類のメニューを準備していたが、カレーメニューだけになりましたと…キャビンアテンダントが謝る。ビールにワインを貰って、カレールーの中の小さなむきエビを酒肴に一杯やる。…..うむ ??….美味い !! 日本食から離れていたので、素朴なカレーでも美味しく感じているのである。
そうして機内食とビールにワインを楽しんだあと、パソコンを開いて日誌をつける。
いま、日本時間で朝の7時を回ったところ。 あと9時間の空の旅である。ここらで、4〜5時間でも眠れればいいのだが….そうはゆかない。 何度来てもヨーロッパは遠いですね。
長いフライトの上、やっと 16: 00に成田国際空港に到着した。
今日はここから更に、福岡空港に向けて飛ぶことになっている。….が、その出発は 19 : 50 と遅い時刻。なので、それまでに〝軽く夕食を〟とることにした。
“ 軽く” と断ったのは、今晩は博多で後泊の予定。….なので、そこで「純和食」と「日本酒」が待っているのである。
だから私は、ここ成田ではお茶程度で我慢をとおした。
今にも喉から手が出そうな思いの中、ここ成田国際空港を、J L 3057 便で
19 : 50 にテイクオフ。
3月7日(日)福岡国際空港に
21 : 00 到着した。
ツアーは自然解散となり、私たちはホテルへと急いだ。今は夕餉のオーダーストップ時刻前に、ホテルに着けるかが最大の関心事なのだ。
間に合った !!!….運ばれてくる「刺身」の綺麗なこと。
まずは、無事の帰国を祝って「乾杯 !!」
ヨーロッパからの長いフライトの疲れも吹っ飛んだ瞬間である。
やっぱり…..日本も素晴らしいですね !! 。
素晴らしい旅をさせて戴いて、
ありがとうございました。
これをもちまして「地中海・エーゲ海クルーズ 17 ・2010」の旅 blog を終わります。
長い間、ご笑覧戴いた皆様方に 心より感謝申し上げます。
また、近いうちにお会いしましょう。 ありがとうございました。
地中海・エーゲ海クルーズ17・2010(16) への6件のフィードバック