地中海・エーゲ海クルーズ17・2010(12)

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イタリア・メッシーナ入港第12日目】・(平成22年)2010.3月3日
 【タオルミーナと旧市街地を訪ねる
 今朝も、deck 14 のボラボラカフェテリアで朝食をとる。
 ウェイターに「ソイソース」を頼む。そして、サニーサイドアップを始め生ハムにベーコンにと…あらゆる料理にこれをかける….すると、口の中には「日本」がいっぱい
 今日も元気で、満足した朝食を終える。

 

 am 8:00 船はイタリア・シチリア島のメッシーナに入港して行く。

 地中海最大の島・シチリア島は、イタリアの州の中でも最大の面積を誇る
。 古くは、三つの岬を意味するトクナクリア」と呼ばれていて、シチリアのシンボルマークは、三本の足(3つの岬)を持つメドゥーサとなっている。(下の写真)

 

 

 

 島の大半は山地と丘陵地で覆われ、平野部はわずかである。
 3,323㍍のエトナ山は、現在も活動を続ける活火山である
 柑橘類の栽培と、ワイン用のブドウ栽培ならびにワインの生産量は、群を抜いていると聞いた。 
 また、三方を海に囲まれ、漁獲量はイタリア州の中で第一位だとか。 
 さらに、北ヨーロッパからの旅人たちの憧れの地として、成熟した観光地でもある。 人口は約497万人・
 
州都はパレルモ

 メッシーナ港から、バスは高速道路に入り海岸沿いを南下して行く。イタリア本土の、あの「長靴のつま先」が、バスの進行方向の左側に見えている。 その途中から、エトナ山を正面に見ながらイタリアを代表する保養地の「タオルミーナ」へと入って行く
 今日これからの観光は、タオルミーナの高台に造られた「旧市街地」である
 私たちは、海岸沿いの新市街地でバスを降り、別のシャトルバスに乗り換えて旧市街地に入るように義務づけされていた。 
 
メインストリートのウンベルト通りには、カフェやお洒落なブティック、それにブランドショップなどが建ち並び、とくに女性ならば、そぞろ歩くだけで、華やいだリゾート気分になるであろうと思った。 中世の面影と、開放的な景観が織りなす、独特な魅力を持つこのタオルミーナの旧市街地である。
 シチリアのシンボルマークとなっている「メドゥーサ」が、色んな物にデザインされていて、ところ狭しとたくさん陳列されている。
 こうした店をゆっくり覗くと良いだろうにと思いながらも、そこは、ツアーの残念なところである。
 こうした洒落た店を横目に見ながら、「ギリシャ劇場」へと、ゆるやかな坂道をのぼって行った。

 ■ギリシャ劇場  シチリア第2の規模を誇る「古代劇場」に入った。
 この古代劇場の直径は115㍍もあるそうだ。
 紀元前3世紀に建造され、ローマ時代の2世紀に、円形闘技場として改築されたとか
丘の天然の窪みを利用して、階段状に観客席が巡らされていると聞く。 
 正面の舞台には、円柱がそびえ、その間からは、緑に縁取られたイオニア海と、エトナ山の雄姿が広がっている。(この日は雲がかかっていて、エトナ山が見えませんでした) 
 この美しい風景を背景に、現在も夏の間、演劇をはじめバレエやコンサートなどの催しが行われているそうだ
 中世の面影と開放的な景観が織りなす独特な魅力をもつタオルミーナの旧市街地のそぞろ歩き、そして、カステルモーラでの眺望を楽しむ時間、また、マッツァーロ海岸の開放的なカフェでのひとときを楽しむなどは、この3つの観光こそが、この街のはずせないハイライトだと言う人がいた
 お洒落なスウィートの店を見つけ、さっそく家内は何やらをゲットして、その美味しさに自然に笑みがこぼれている。


 ウンベルト1世大通りの中ほどに
狭い路地が開けると、見晴らしのよいテラスが広がっていた。「4月9日広場」である。  カフェがパラソルを広げ、いつも観光客でいっぱいだそうだ。気持ちのよいスポットである。
 張り出したテラスからは、眼下には緑に包まれて弧を描く美しい海岸線のパノラマが広がり、眺望とともに開放感あふれるところである
 広場には、15世紀のゴシック様式のサンタゴスティーノ教会や、17世紀の時計塔がある。
 山側には、古い館などが残っていて、中世の雰囲気を色濃く残している界隈である。
 イタリアを代表する保養地がタオルミーナである。 青く輝くイオニア海とエトナ山を一望する風光明媚な保養地である。
 世界中の人たちの憧れのリゾートと言われている。エメラルドグリーンに輝く澄んだ海には、美しい島イソラ・ベッラが浮かび、 高台には、いにしえのロマンを伝えるギリシャ劇場がたたずんでいる。
 古代ローマの人々も眺めたであろう舞台の先には、紺碧の海とエトナ山、そして、 晴れた日には、海峡を隔てたカラーブリアの山々を望む絶景が広がっている。4月9日広場のカフェで、エスプレッソを飲んだ。ここのは少し濃厚だった。


 カルパッチョが美味しいという店を教えられていたので、メッシーナの街の中を歩き始めた
。…が、途中で地図を見ると、そこまではまだまだかなりの距離がある。
 taxi で行こうかとドライバーに、レストラン名を書いた紙を見せる。すると、そのレストランは店休日だと言う。
 なので、別のレストランに案内するよと言うのであるが、昼食の料理代と taxi 代を合わせて 60 ユーロではどうかとドライバが言う。 ランチにしては、お金がかかり過ぎだと判断して taxi は断った
 カルパッチョは諦めて、昼食は船に戻ってからとることにした。船に帰る前に、このメッシーナの街を暫く散策することにした。 ハムの専門店があったので入って見る。初めて見る「生ハムの塊」が、天井から沢山吊されていた。さすが本場だと感心しながら船に戻った。
ここメッシーナは、シチリア島の玄関口である。この港の前は、メッシーナ海峡。この海峡に橋を架ける計画はあるそうだが、現在は、イタリア本土「あの長靴の形をしたつま先」から、列車をフェリーに積んでシチリアへと渡って来ている

 ここシチリアは、イスラム文化とキリスト教文化の融合した島と言われている。
 太陽とオリーブの島である。
 アーモンドの白い花が咲き誇り、オレンジの実る島と言う、美しい形容詞で呼ばれてきたシチリアなのである。
 シチリアの taxi には、メーターがない? ! …..南イタリアやこのシチリアでは、車体にタクシーの表示があっても、メーターがついていない場合があるそうだ。だから、最初に料金をしっかり交渉してから乗り込むことが大切だと聞いた
 そう言えば、昼間….街のレストランに行こうとして、納得するまで taxi ドライバーと交渉をしたことは正解だったのだ。いま思うと….軽々しく taxi に乗らずに済んで良かった。

 船に戻ってキャビンに荷物を置いたあと、 deck 14 のレストランに入る。
 ピラフがあり、そしてシーフードのサラダやサラミが並んでいる。  ビールを注文して少し遅くなった昼食を楽しむ
 私たちの回りには、日本人の乗客はまったくいない。
 こうした雰囲気もまたいいものだ

 遅い昼食を終えてキャビンに戻り、少し落ち着いて日誌を打ち込む。
 船は、これからナポリに向けて出航する予定。出航時刻は 18:00 ・ナポリまでの航行距離は、約 324 ㎞ ・今日の昼間の気温は、18℃と爽やかであった
 
 夕食は何時ものイタリア料理のフルコースである。ちょっと重たく感じてきている中、料理の数を少な目にセレクトしてのチョイス。
 今日もお陰さまの感謝の一日だった。

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