2012 ホーチミン&ハノイへの旅(5)

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第 5話「ハノイの市内観光とそして帰国へ」

 部屋の外に出て見ると、写真のように靄で霞んでいます。そういえば、ここのホテルは湖面の上に建っていたんです。 ロビーで予報を見ると、今日の日中の最高気温は31℃となっていて、曇ときどき晴です。 湿度は 83 %だとのことですが、ホーチミン市と比べると、随分涼しく感じます バスタブにお湯を張り、昨日から壊しているお腹を温めたのです。 こうすることで少しは気分転換ができた朝です。 そして朝食 ….. お腹を壊していると言う割には、お皿に盛られた料理はご覧の通り …..  何時もと変わらぬこの欲深さ !! ….. かわりようのない性です
 8時20分には、現地ガイドが迎えに来る予定です。ホテルロビーのソファーで、日誌を書きながら、体調を整えてゆきます。  現地ガイドのワインさんが迎えに来てくれて、市内観光に出発です。
 今日は、ハノイの市内観光 …… まず始めに案内されたのは「ホーチミン廟」です。残念ながら今日は月曜日で休館、廟の中の見学は出来ませんでした ベトナム建国の父と言われ、いまも国民の心の中に生き続ける国父ホーチミン」が眠る場所・それがこの「ホーチミン廟」です 総大理石造りの廟は、ハスの花をかたどっているそうで、内部には、ホーチミン主席の遺体がガラスケースに入れられて安置されているそうです。 ホーチミン廟の前にあるこのクアン・チューン・バーディン広場は、1945年9月2日にホーチミンがベトナム民主共和国の独立宣言を読み上げた場所として有名です。 ベトナムの民族解放と独立のために一生を捧げ、その高潔な人間性から、国民から「ホーおじさん」の愛称で親しまれているホー・チ・ミン主席なのです 廟の北側に、ホーチミンが1969年まで住んでいた家がそのまま残されていました。
 木造高床式の住居で、素朴で庶民的だった故人の人柄を偲ばせていましたね。

 次に案内されたのは、ホーチミン廟からほど近い場所に、この奇妙な建物がありました。池の中に、写真のように一本の柱で支えられた小さなお寺である。その名前は一柱寺(いっちゅうじ)です。  50 m 程の四角いプールのような蓮の池に建っていて、正式な寺の名前は延祐寺
 僧侶が皇帝の長寿を祈願し、命名したそうです。 寺の建物は、各辺 わずか 3mの四角形をしていて、曲線の屋根を有しています。 そして、地上高 4 m、直径 1,2 mの円筒形の石柱の上に建てられています。 石柱は2つのブロック構造で巧みに組み合わされているので、一見して一個の柱のように見えます。 仏堂は小さいが、ベトナムを代表する古刹であり、ハス池の中に浮かび立つ優雅な姿は、ハノイのシンボルのひとつに挙げられています
 この寺の拝観を終えて、次の「文廟」へ移動していましたら、なんと、その文廟のレンガ塀に、しっかり鏡と棚を取り付けて、床屋さんが商売をしています。面白い光景です。 そうした光景を横目に、ベトナムで最も古い大学が置かれていたところとされている「文廟に到着です。 文廟とは孔子廟の違う呼び方で、1076年には国内初の大学・国子監が敷地内におかれ、王族・貴族の子弟や官僚が学んでいたそうです。 そんなことから、学問にご利益のある場所として、観光客だけでなく、多くの大学生たちが訪れています。
 では、文廟門から入って見学の始まりです。 上の写真にある二つ屋根の三関門は、もともと木造だったのを、17世紀に石造りに建て替えたと言われています。門の右側には成功と幸福の象徴である昇り龍が、そして左側には力と権力の象徴である虎が刻まれ、さらに中央部分には一対の龍の彫刻が見られます。
 門から中に入ると、今年卒業予定の女子大生たちが、色鮮やかで綺麗な民族衣装アオザイを着て、卒業記念写真の前撮りを行っているところです
 快く私たちと一緒に、写真に収まってくれました。 もちろん撮影料は無料でしたよ。 まっすぐ伸びるオレンジ色の道は、バッチャン焼の煉瓦が敷かれたもの。 この道をまっすぐ行くと、2つ目の門・大中門 ….. 赤塗の柱に、瓦屋根の上を跳ね上がる鯉の姿が印象的です。
魚登龍門」 … 「イオ、門を登りて、龍となる」・登龍門(とうりゅうもん)とは、成功へと至るために乗り越えなければならない難しい関門のことを言う「ことわざ」ですよね。 特に立身出世のための関門、あるいはただ単にその糸口という意味で用いられます。
 鯉の滝登りともいわれ、鯉幟という現代の風習の元になっているとも聞きます。
 こうした、中国の故事を表した門となっています。


 大聖殿の裏手にある建物が、ベトナム最古の大学・国子監です。 国子監は1076年に時の皇帝・リー・ニャン・トンによって建立されましたが、1946年、抗仏戦争の際に完全に破壊されます。 今ある建物は、2000年に再建されたもので、中は非常にきれいです。 左右には、大学の授業が行われていた講堂がありました。 敷地内には季節ごとに様々な花が咲き乱れるそうで、街の喧騒から離れとても静かな環境から、ここがベトナムの首都のど真ん中であることを忘れてしまいそうです。
 さて、次の見学予定地である「ホアンキエム湖」まで、シクロ「人力車」に乗って旧市街地の中を散策です    下手な説明はやめて、暫くは、写真でハノイの旧市街地をご覧下さい。



 そして、ハノイの中心に位置する「ホアンキエム湖に到着です。まず最初に目につくのが、「福」「禄」の大きな2文字と、詩文が書かれた門が現れます。 ここには、学ぶことの楽しさや喜び、人材育成の重要性が書かれています。伝説の「亀」が住む湖 … かつて、神から授かった宝剣によって、当時の明からの独立を勝ち取ったレ・ロイ王が、その剣を、この湖で、神の使いである「亀」に還したことから、ホアンキエム湖=還剣湖と名付けられたと言われています。ホアン=還す、キエム=剣だそうです。 この小さな湖、周囲は約 1.8 ㎞だそうで、市民の憩いの場となっています。
 朝歩けば太極拳やダンスを楽しむ人々の姿・昼に歩けばベンチに座っておしゃべりを楽しむ人々の姿・夕方になればジョギングやウォーキングにいそしむ人が出てきて、夜は、まだ帰りたくない恋人たちの語らいの場となるとのこと。
 この町の人々の生活に密着した憩いの場となっているんですね。 この湖を後にして、昼食のレストンに案内されたんです。 レストンの名前は「Au Delice」 … ハノイで老舗のフランス料理屋さんだそうです
 お茶代わりにビールを貰って、フランスパンが美味しかったのでこれをよく食べました。
 そしてスープが印象的でしたね。 ランチを終えて、ホテルへ帰りました。それから夕刻の4時過ぎまで、暫くお昼寝の時間となったのでした。そして、pm 4時10分過ぎにホテルを出て、ベトナム最後の観光は「伝統芸能の水上人形劇の鑑賞」となったのです。 この終演後、夕食のレストランに案内され、「キノコ鍋料理」となったのでした。 ハノイにあるキノコ鍋専門レストラン「アシマ」は、店内は清潔感があり、1つのテーブルに1人のスタッフが付き、給仕してくれます。 お腹を壊している最中なので、この鍋料理は有り難いと思ったものです。 こうして食事を終え、夜7時半ころに一旦、ホテルに帰りました。 およそ一時間後には、帰国に向けてこのホテルを後にします。 なので最後に、カフェで美味しいマンゴージュースを飲んで出発の時を待ちます。 そして夜の 8時15 分ころ、このホテルを出て空港へと向った。

 空港の中は、かつて見たこともない人垣が出来ています。 なので、チェックインカウンターが何処にあるのさえ見えない状況です。 現地ガイドの案内で、やっとのことカウンターにたどり着く有様でした。
 この見たこともない人垣は「韓国への集団就職者」を見送る人々だったのです。 こちらの慣習で、一人の渡航者に対して、最低でも10名の見送りが付くらしいです。
 そんな喧騒の中、現地ガイドの「ワインさん」が、チェックインの手続きを済ましてくれた。 ここでワインさんとはお別れ ….. そして出国のセキュリティー検査を受け、搭乗待合フロアーに入った。 私たちが搭乗する 5番のゲートまで行き、椅子に掛けたのは夜の9時45分になっていました。 この待ち合いの椅子・スティールのためにおしりが痛いです この待合ロビーで、インターネットのWi – Fi 電波が捕まえられたのである。 そこで直ぐに、この空港の有料ラウンジを調べて見ると、航空会社のビジネスラウンジしかない。 …..が、交渉次第では有料で使えたよ !! と書いている人がいた。 そこで早速そのラウンジに入ってみた。 すると受付の女性が 2人いて「2人で 30 $ よ 」と言う。
 藁をも掴む思いで支払を済ませ、ラウンジの椅子に身体を沈めたのでした 私たちの直ぐ後に一人の日本人男性が入って来て、私たちと同じように交渉をしている。
 つまり、受付の女性二人は、思いがけない「お小遣い」を貰って上機嫌である
 家内を指さして私に「お友達かい ??」 と言う。 真面目に「ワイフだよ」って答えると「まぁ !! お若い奥さまだこと 」とお世辞たっぷり …..  。
 これも高額な「お小遣い」を手にしたことにたいするお礼なのか ?? …… 。  am 1時 50分ころ、機内に案内され、ハノイのノイバイ空港を am 02 : 00 vn 0356便で帰国の途につきました。 離陸して安定飛行に入った直後、朝食が配られる
 福岡国際空港までのフライは、3時間 40分と機長からのアナウンス
 食事が終わって方付けられた後、寝ることにしたんですが、なかなか眠れずに、あくびの連続でしたね。 待ちかねた福岡国際空港には、am 07 : 50 頃に無事に着陸です
 空港を出て博多駅へと移動をし、筑紫口のホテルのカフェ・レストランで朝食。 何とも言えない美味しさの日本の朝食です。 そうしてホッとしているところに、孫と息子が迎えに来てくれました。 私たちは、つい今しがた朝食をとったばかりだが、孫たちにしてみれば、少し早目の昼食時なんです。 それではと、孫たちと一緒に昼食をとることに ….. お腹の調子をくずしたまま帰国していることを、すっかり忘れていました。 レストランは、博多駅の上階にある美味しいパスタの専門店 こうして正午過ぎ、博多駅を後に、高速道路で帰路についたのです。 我が家に無事、帰り着いたのは午後 2時ころでした。

 皆さまには、今回も最後まで見て下さってありがとうございました。
 2012「ホーチミン&ハノイへの旅」のブログは、この「第 5話」をもって終わりとさせて戴きます。 
    今年一年間、長いお付き合いを、ありがとうございました !!

 新年1月10日からは  2012ハワイ・ミドルステイ 18 」を公開できたらなと考えています。
 ではまたその時にお会いしましょう… !! 皆さま、よいお年をお迎え下さい !! 

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