2012 ハワイ・ミドルステイ(9)

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第 9話「サブマリンの乗船体験とハワイ州の宝石・黒珊瑚

 早朝・短パンにTシャツ姿でベランダに出てみると、ひんやり …… 今回のミドル・ステイも、早いもので今日と明日の 2 日間となった朝である。 … 「特別な行動はしないで、のんびりしたいな」と考えているところだったが … ちょっと心残りなことが一つあった。
 それはサブマリンの乗船体験
である。 
 そう思いついた次の瞬間には、ヒルトン・ハワイアンビレッジ・ワイキキの、ビーチサイドにあるキヨスクで、10:00 からの乗船予約を済ませていた。
    am 09:30・サブマリン・シャトルボート乗り場のピアーに行き、チェックインをする。 そこには既に、多くの日本人観光客が、行列をなしている。その大半は、新婚旅行のカップルらしき若者である。 これから乗船体験をする「アトランティス・サブマリン」は、ハワイの海、30メートルまで潜り、海中を散策するハワイ唯一の観光用潜水艦なのです。 水着になることもなく、洋服のまま、気軽にハワイの海の中の世界を探検できます。 この「アトランティス・サブマリン」は、1985年に、サブマリン(潜水艦)の運航を開始して以来、完璧な安全記録を維持しているそうです
 その安全をつかさどる主要システムは、すべて二重装備となっており、米国沿岸警備隊の規定に達したものだそうで、その安全性は米国船舶局、米国沿岸警備隊より認可を受けていると聞いています。
 また、サブマリンの潜水可能深度とされている 54.86メートルより浅い、平均30メートルの深さを運航し、潜水中は常に、サポート船が海上からサブマリンを監視すると共に、常時通信を取り合って運航がなされているそうですよ。
 10:00 に、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジのピアー(桟橋)から、シャトルボート「ディスカバリー号」に乗り込み、沖合にいるサブマリンに向けて出発です
 サブマリンが浮き沈みしている沖まで、およそ10分間のクルーズとなりました 今日は、少し風が強く波が高いです。だが、良く晴れていて、海の色は綺麗です。
 こうして、船で沖に出てみると、随分多くの人たちが、サーフィンを楽しんでいます。 サブマリンが見えてきました。いよいよシャトルボートからサブマリンに乗り換えです。 この沖で、サブマリンが白い泡を吹きだしながら浮上して来ました。
 その横にディスカバリーが接岸し、潜水艦から、乗船していた観光客たちが降りて、このディスカバリー号に移ってきます。 それが済んだところで、次に私たちがサブマリンに乗船となります。 サブマリンの内部は以外にも広く、通路はスムースに移動出来ます。 海底探検の始まりです。こうして、サブマリンは潜水して行く。 海の景色がどんどん変わっていきます。 潜水艦の窓の向こうの、手の届きそうな所に、ハワイのカラフルな魚たちが、気持ち良さそうに泳いでいる姿が観れます。
 魚たちに導かれるように青い海の中を、サブマリンは静かに進んでいきます。
 快適な乗り心地です。 潜水艦の中はエアコンが完備され、気圧も地上と同じに設定されているため、快適にツアーを楽しむことが出来ます。 また、潜水艦は潜水中に海面の波に影響されることがないので、船酔いの心配はないと言われています ワイキキ沖に沈められた船や飛行機は、海の生き物たちにとって、最高の住処となっています。 日本でもお馴染みの魚礁なのですが、その様子がちょっと違います。
 日本ではこのような魚礁や岩礁には、海藻がびっしりと付着するのに対し、ハワイの近海では海藻があまり繁殖しないというか、まったくありません
 というのも、この辺りの海水は温度が高いため、海藻の成長には適さないからだといわれています。 ハワイの海に潮の香が足りないのも、実は海藻が少ないからなんだそうですよ。

潜水艦で潜る一番深いポイントで、深度約30メートル。 深度が増すごとに、水圧で太陽光線が遮断されるため、約12メートルの深度で赤色が茶色に見え始め、およそ30メートルでは黄色が緑色に変化してしまうのだそうです。
 つまり、海底の世界では、全てのものがブルー一色となっています。
 この日はラッキーなことに、沈んだ船の甲板で、悠々とお昼寝をしているウミガメに遭遇しましたよ。 そんなことも目にしながら、あっと言う間の約40分間ほどの潜水ツアーも、そろそろ終わりです。
 潜水艦は浮上体制に入り、気泡を上げながら、あっという間に海面へ。
 浮上の時に、窓から見える大量の気泡も見応えがありましたね。 迎えに来てくれたシャトルボート「ディスカバリー号」に乗り換えて岸に戻ります。
 その帰りの航路は、しばし楽しめるクルージングといった感じです。
 … これがまた気持ちが良いんです。 ダイヤモンドヘッドからワード、ダウンタウン方面までを見渡しながら、ゆっくりと、ヒルトンのピアーへとボートは帰って行きます。


 上陸して直ぐに、ハワイ特産の「黒珊瑚」の資料館に連れて行くと言うので、ついて行くことにしたんです。
 世界最大のハワイアンジュエリー・ブランドが、実は、もともとダイビング・ショップだったと言うのをご存知でししょうか? 
 マウイ島ラハイナをベースに活動していたこのダイビング・ショップのダイバーが、1958年モロカイ島沖のダイビング・ツアー中に、偶然、世界的にも大変貴重なハワイアン黒珊瑚を発見したと言うのです
 そしてその翌年、1959年からハワイアン黒珊瑚ジュエリーのデザインから生産、販売までを一貫して行うジュエリー会社となってゆき、それが今日の「マウイ・ダイバーズ・ジュエリーと言う訳です。

 その後、「マウイ・ダイバーズ・ジュエリー」は、オアフ島の、南東沖約370メートルの海底で、世界的にも貴重なピンク珊瑚と、ゴールド珊瑚を含むサンゴ礁群を発見、珊瑚の採取に、独自のサブマリンを導入した世界初のジュエリー会社となったというのです。
 
現在では、珊瑚のジュエリーをはじめ、ダイヤモンドやパールなどのジュエリー、そしてハワイのモチーフを使ったメイド・イン・ハワイにこだわった本物のハワイアンジュエリーを製作・販売しています。 
 私たちは、この店に案内されたのである。

 州の花は黄色いハイビスカスだし、州の木はククイという木だ。そして、州の宝石というのがブラック・コーラル、黒珊瑚だそうです。
 黒珊瑚は古代ハワイアンの時代から珍重されてきたそうです。邪気から身を守るための魔除けとして、また、航海や旅の安全を祈願するお守りとして信じられてきたのです。

 こうした見学の帰り道、アップル・ストアーに立ち寄ったのでした。 そこで勤めているある若い女性が「ニューヨークはとても魅力的なところよ !! 」と言う。
 そう言えば、まったく同じことを言う「ハワイ在住の人」を知っている。 そのアップルの女性に「怖い街というイメージはないの ??」と聞いてみた。 すると「それは随分昔のニューヨークのことね」と言う。 さらにその娘が「ハワイより安全で、人が優しい街よ !! 」と付け加えたんです。
 また「ニューヨークは都会・ハワイは田舎よね」とも言った。
 帰国が近まった … ホテルに戻って、荷物の取りまとめ作業をしなければならない。
 日本に帰ったら、ニューヨークでも考え直してみるかな〜 !! … 。
 ご覧下さいまして、ありがとうございました。
 次の最終話「第 10 話」でまた…お逢いしましょう !! 
  Mahalo〜 !!

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