■ 第3日目(11/6・水)
「日本平・久能山東照宮」「三保の松原」→そして箱根へ
朝食は、今朝もご飯・二杯をおかわりしての快食、そしてお天気は嬉しい快晴です。
西洋の諺に「朝は王様のごとく、昼は王子のごとく、夜は貧者のごとく食べよ」と言うのがあるそうですね。
「朝食を共にする人と時間」が欠けていると、豊かな朝食とは言えないと言うのです。
つまり「朝食の本質は、メニューや場所とかではなく、愛する人と、共に過ごす時間にある」と……。 ?!?…..出来るだけそう、心掛けたいものです。
今日からいよいよ、東京を離れてロング・ドライブが始まります。
そう !…「雪化粧をした富士山を探す旅」の始まりなのです。
今日の日程は、まず始めに「日本平」を訪れ、次に「久能山・東照宮」を観ます。
そして「三保の松原」へ立ち寄った後、宿泊先の箱根へ向う予定です。 手荷物を纏め、8時に部屋を出てロビーに降ります…そこには、出発しようとする宿泊客たちのチェックアウトで混雑していました。
品川駅に向かう舗道は、緩やかな下り坂…なので、手荷物の重みを感じることなく楽に、駅まで降りることが出来ました。
駅前の交差点を左折し、少し歩くと「トヨタレンタカー品川高輪口店」に到着です。 レンタカーの予約の車種は「アクア」です。
コンパクトなボディなので、私たちには扱いやすさで一番です。
ボディーカラーは「ブルー」…1500CCエンジンで、ハイブリッド車、燃費が優れ、小回りがきくのが良いですね。 ネックと言えば、坂を登るときのパワー不足が少々気になる程度ですかね ?… 手続きを済ませ、 08:40 頃に出発しました。
これから、一路「日本平山頂」を目指して走り出します。
そこまでの距離は →「178km・所要時間2:30」のドライブです。
都内を暫く走ると、東京タワーが目の前に現れました。
ナビのガイドに従って都内も順調に走り、首都高速に入りました。
道路は片側二車線ですが、その両側には高い壁があり、高速道路幅が狭く感じられます。
その上に、物流の大型トラックを始め車が多くて、田舎者の私には、この首都高速の運転は、少し怖い思いの連続でしたね。
…が、何とか都内を抜け出し、東名高速道路に入った時は、ホッと一安心したものです。
こうして、何時ものドライブ気分に戻ったその頃…突然 !!…右側の車窓に、夢にまで思っていた「雪化粧の富士山」が現れたのです。 いきなりの出現に、ドキドキするような感動を覚えたものです。 車から降りてゆっくり眺めたい・写真を撮りたい !! …そう思ってもここは高速道路で停められません。…残念だな〜と思いながら走っていると、都内を出てから始めてのSAがありました。 ここは「足柄SA」・高度427メートルで外気温は14℃とひんやりとしています。 このガラス貼りのモダンなSAの建物には、富士山の眺望も楽しめるフードコートをはじめ、関東・東海の銘品が集まるショッピングゾーン、そして箱根の山を一望できる日帰り入浴施設まであるそうです。
ここ駐車場からも富士山が見えています。嬉しくなって、車を降りて暫くは、夢中で撮りまくりましたね。 こうして、雪化粧した富士山を初めて観られて、眠気は一気にふっ飛んだものです。
ちょっと心落ち着けようと、スタバでお茶にしたんです。 さらに東名高速道路を走って、11:40分・「富士川SA」に着きました。
ここは高度58メートルと低く、外気温も18℃と上がってきています。 お天気の良い日は、目の前の富士川越しに富士山を望むことができる「富士山のビュースポット」として有名らしいのですが、今日は残念ながら、薄い雲で霞んでいて観ることは出来ません。
ここで昼食をとることにしたんです。マグロのカツ丼があります。
注文してみましたが…意外に美味しいものでしたよ。 昼食を終え、再び走り始めます。そして、清水JCTに入りました。ここから、東名高速道路と新東名高速道路に分岐しています。 私たちは東名高速道路を走り、日本平ロープウェイに到着です。
この日本平ロープウェイは、名勝「日本平」と「久能山東照宮」を、約五分で結ぶロープウェイです。
お殿様・お姫様のお駕篭をイメージして作られているゴンドラが動いています。
私たちも「久能山東照宮」へ行こうと、ロープウェイの乗り場の列に加わりました。
…ところが、海外からの観光客を始め、もの凄い数の団体客が大行列をなしています。
おおよそ、30〜40分待ちとなりました。
そうしてやっと、日本平ロープウェイに乗り込み、 久能山東照宮へと降りて行きます。 ロープウェイを降りて「久能山東照宮」へ登る参道の石段は90段弱あります。
一段の段差が高くて、汗をかいてしまうほどでしたね。
敵から攻められにくく造られたお城の石段を利用しているからだそうです。
徳川家康公が、75歳で亡くなられた1616年・遺言により、その夜・この久能山に葬られたとあります。
江戸時代の260年間・世界に比をみない長期平和の時代をつくった徳川家康公…ご本殿の裏手の高台に、家康公のお墓がありました。
社殿は、日光東照宮より、19年前の江戸初期の代表的建物だそうで、国宝に指定されているそうです。余りにも豪華絢爛で、言葉も出ません。
こうして「久能山東照宮」の観光を終え、日本平の駐車場を出発したのは 14:30頃…予定していたスケジュールに対して1時間弱・遅れが出ていました。
そして次に向かったのは「三保の松原」です。ここからは僅か→「8km・所要時間0:20の距離」です。 ところが、途中・水道工事による大渋滞に遭い、ここでも思わぬ時間を食ってしまいました。そうした中、「三保の松原」には 15:10に到着です。 この時季・この地方の日没は4時半頃と早い…もうかなり陽が傾いています。
陽が暮れてからのドライブは、出来るだけ避けたい…そんな思いも重なって、世界遺産となった「三保の松原」の観光は、少し急ぎ足となりました。
三保の松原は、約7kmの海岸線に、5万4千本の松が茂り、三大松原のひとつに数えられているそうです。
波打ち際から望む富士山はまさに圧巻だそうですが … 残念 !! 今日は観えません。 2013年6月、ユネスコによる富士山の世界文化遺産登録の構成資産に認められました。
御穂神社から南に続く松並木の参道に、天女伝説の舞台「羽衣の松」があります。 三保の羽衣伝説は次のようなお話です。
「昔々、三保の村に伯梁という漁師がおりました。ある日のこと、伯梁が松の枝にかかっている美しい衣を見つけて持ち帰ろうとすると、天女が現れて言いました。「それは天人の羽衣です。どうかお返しください。」ところが伯梁は大喜びして返す気配を見せません。すると天女は「その羽衣がないと天に帰ることができません」と言って泣き出しました。伯梁は天上の舞を見ることを条件に羽衣を返しました。天女は喜んで三保の春景色の中、羽衣をまとって舞を披露。やがて空高く天に昇っていきました。満月の夕刻、美しい月明かりの中で踊ったと言われています。 この「三保の松原」の観光を終えて茶店に入る。
そこで「抹茶ときびだんご」を戴いてひと休みとしたんです。 今日の観光はここでお終いです。
これから、今夜の御宿「リ・カーヴ箱根」まで走ります。 この「三保の松原」から「箱根」までの距離は、東名高速道路を使って89km…所要時間は1:30ほどかかりそうです。
どうやら、箱根に着く頃は陽が暮れそうです。 三保の松原を15:45頃に出発する。4時40分を過ぎると、日暮れのスピードがつるべ落としで進みます。 そして箱根の山の中に入ると、すっかり日が暮れて、辺りの景色が判らなくなりました。 箱根の山中の、ヘヤピンカーブは、日が暮れると、狭くもあってとても運転し辛いです。 こうした中、やっとの思いで「リ・カーヴ箱根」に到着です。 時刻は17:25になっていました。ここは標高658m・気温10℃と冷えています。
チェックインをすると、ホテル側の好意で、ワンランク上のスウィートの部屋を準備してくれていました。 早速に部屋へ入り、荷物を整理して浴衣に着替えます。真っ暗な箱根山中の運転の緊張が、少しずつとれてゆきます。早速に大浴場に行きました。
奇麗で温かくて気持ちが良い風呂です。部屋も風呂も100点満点です。
「夕食」は、和洋中のビュッフェスタイルで、pm 8:15から90分間だと聞いています。 待ちかねた「夕食」が始まりました。横浜から来たとおっしゃる、中年のご婦人2人組と、隣り合わせとなり、暫くはお喋りしながらの食事となりました。 ビュッフェ・スタイルの食事は、つい欲張って食べ過ぎてしまいます。
料理も美味しくて、90分間・フルに楽しみました。
このホテルの総合評価は「100点満点」と言って良いでしょう。
リ・カーヴ箱根に一泊です。
ご覧いただきましてありがとうございました。
…ではまた次回にお会いしましょう。
2013富士山周遊ドライブ10「第3話」 への4件のフィードバック