2013 スペイン・ポルトガル周遊10「第3話」

image_pdfimage_print

2013「スペイン・ポルトガル周遊10」
第3話 バレンシア市内観光→クエンカ観光・そしてマドリードへ

 溜まっている疲れがでたと思われる昨夜は、夜中に目が覚めたのは1度だけ。やっと、ぐっすり眠れたようだ。 旅行 3日目のそんな朝・出発の予定は、 am 08:40 とゆっくりである。
 … だが、昨日の日誌を打ち込みたいことなどがあって、am 05:30 の早起きとなった。 ツアーでは、短くなりがちな朝の出掛ける支度の時間の中で … 加齢と共に、その動作も遅くなります。ですから「朝のデザイン」はとても大切だと思っています。
 時間のない中で支度をしながらも、気分的には余裕をもって出掛けたい。
 そのためには、ちょっと賢い手順と早起きが必要となります。
 
 また、女性の場合は、多種多様なメイクを施していくことになりますから、少しの時間できれいに仕上げるテクニックも必要でしょう。 
 男性である私などは、諸々の準備を済ませ、最後にシャワーを浴びて着替えれば終わりです。 上手に支度をし、旅を心から楽しみたいものです。 

 am 07:30・スーツケースをドアの外に出し、am 07:40頃から朝食です。天気は今日も嬉しい晴、霞も取れてスッキリと視界爽やかである。
 朝食後、外に出てみると、半袖では肌寒いくらいにひんやりしています(4月20日)。  am 08:45 ホテルを後に、バスでの移動が始まった。途中で、現地ガイドさんが乗り込んで来た。 城門の前でバスを降り、バレンシア市内の徒歩での観光が始まったのです。 バレンシアは、マドリードバルセロナについでスペイン第3の都市だそうです。人口は80万人ほどだとか。バスを降りて旧市街を歩いている限り、人通りは少なく、大都会のイメージはありません。まさに歴史の中を散歩している気分です。「明るい」または「晴れ渡った」という意味で、バレンシア市のことを「ラ・クラーラ」と地元では言っています。
 スペイン料理の代表であるパエリア」は、この地で生まれた料理だそうです。 バレンシアの旧市街に入る城門のところでバスを降りて、中へと入ります。
 14世紀に造られたと言う大変分厚い城壁が印象的でした。 旧市街地を奥へ入って行くと、カテドラルの裏側にあるビルヘン広場に出ました。
 この広場の回りには、歴史的な建物が並んでいます。
 始めにカテドラルの見物です。
 カテドラルは、キリスト教の教会のことで、大聖堂と訳されることが多いですね。 バレンシアのこのカテドラルは、イスラムのモスク跡に、13世紀半ばから15世紀にゴシック様式で建築されました。 長い時代には、何度も改修され、ゴシック、バロック、ロマネスク様式などいろいろの表情を持っています。 大聖堂の奥の聖杯礼拝堂には、スポットライトが当てられた「イエス・キリストが最後の晩餐で使用したと言われる聖杯」が飾られていましたよ。

 カテドラル正面入口の左手には、カテドラルの鐘楼である八角形の 「ミゲレテの塔」が建っています。
 この上へ登るとバレンシア市内が見渡せると訊きました。
 高さ50.85m、その外周は高さと同じ長さがあると言われています。内部は、207段の階段です。
 その階段を上がれば、きわだって高い建物がない旧市街の落ち着いた様子と、教会の多いことが見渡せるとのことでした。




 次に訪れたここは、円形の集合アパートです。(下の写真) 中央が空いていて、バームクーヘンのような形になっています。この中心の広場には噴水があり、周りには、生活雑貨のお店やカフェなどが並んでいました。
 ここで暫くお店を覗いた後、 少しバスで移動をして「公設の市場」に案内された 上の写真は、バレンシアの「中央市場」の正面です。
 このバレンシアの中央市場には、数えきれないほどの商店が、あらゆる食品を並べて販売しているそうです。 旅先では、観光の建物などを観て回るばかりではなく、その土地の人がどんなものを食べているか、覗いてみたくありませんか? 
 私たちは、旅行に行くと、市場やスーパーに寄るのが大好きです。 およそ8000m2もの面積を有するバレンシアの中央市場は、ヨーロッパでも有数の大きさを誇るとのことです20世紀初めに建てられたモダニズム様式の美しい建物は、ガラスドーム型で、中ではなんと数百ものブースが、小売りをしています。海の幸も山の幸も豊富なバレンシアなので、ここではありとあらゆる食材が揃いそうです。 野菜、果物、魚介類、肉類、チーズ、パン、お菓子、スパイス、卵、お米や豆類、オリーブオイルにビネガー、ジャム、その他保存食などなど。 オーガニックな八百屋やカタツムリ屋、アジア食材店に中南米食材店、そしてちょっとしたスペイン土産を扱うお店も。挙げたらキリがありません。 新鮮な魚介類を扱っているので、お刺身にできるマグロの赤身やトロ、甘エビも手に入ります。 ウナギを使った郷土料理があるので、生きたウナギも売っているんですよ。
 ここで、試食に出された「カラスミ」の大きかったことには驚きでした。
 お土産に買って帰りたい思いでしたね。 市場の魅力のひとつは、量り売りで買えること。パンを買ってハムやチーズを数枚だけ切ってもらい、ボカディージョ(スペイン版バゲットサンド)を作ることもできます。
 果物屋さんで売っているフレッシュジュースも美味しそうです。 市場の外側にも、大小さまざまなパエージャ鍋や土産物を扱う店や、カフェ、テイクアウトの惣菜屋があります。

 中央市場の周辺には気軽に入れるバルやカフェがたくさんあり、いつも観光客や地元の人で賑わっています。この市場を一通り見学した後、外のカフェでお茶にしたんです。飲み物はオレンジのフレッシュ・ジュース・これが美味い !! … この料金は、2.5ユーロでした

 11時過ぎにこの市場を後にしました。
 クエンカへと・3時間 / 212 km のバス移動となりました。12:30頃・ガソリンスタンドのお店で休憩となる。ドライバーの休憩が必要となり、カフェする時間が出来ました。
 早速珈琲を注文してみました。コーヒの値段は、1.4ユーロと安いけど美味しいです。
 お茶をしながら日誌を打ち込んだりする時間ができました。このGSを 12:50 頃に出て、クエンカへと再び走り始めました。
 
 空は雲一つない快晴・気温も上がって来たようで、暑くも寒くもない。薄いウインドブレーカーを羽織っているが、これでちょうど良い気候です。
 車窓の景色も気になるが、疲れも出始め、バスが走り出すと睡魔に襲われる。
 車窓の両側は、何処までも続くオリーブ畑。 そして、芝生を敷き詰めたような山肌のウエーブが続く中に、小さい集落の綺麗な街が現れたりします。
 また、もの凄い数の風力発電機が建っていたりもします。 pm 02:00 過ぎ、レストランに案内された。 このレストランでは、水とワインはお店のサービスよッ !!  と訊いた。「昼間からお酒を飲むと、観光するのがキツいよね !! 」と言っていたことなど、何時の間にかさらりと忘れ、ワインを2杯〜3杯ほど戴いてしまった。
 何とも「現金的な奴」というか「打算的」と言うか、年甲斐もない己を恥じたものです。
 昼食のメニューのメインは「マス料理」。 昼食を終えて、バスは山の上の城塞都市へと登って行く。そして、城塞都市を見下ろす高台の駐車場でバスを降りた。 ここから、歩いての観光となった。 スペイン内陸部・首都マドリードの南東に位置するクエンカは、石灰岩の断崖の上に、歴史的な遺構を多数残す古都です。フカル川とウエカル川に挟まれた幅2~300メートルの狭い台地に家がひしめき合っています そして “ 宙づりの家 ” と呼ばれる断崖絶壁に立つ家を中心に、特異な町の景観を伝えています。 自然環境に調和して造られたこの「要塞都市」は世界的にも価値のある文化遺産とされています。
 駐車場の丘を下りて城門をくぐり、城塞都市に入って行きます。 外敵から守るために、切り立った崖の上に集落が密集したこのようなこの城塞都市を、鷲が崖に巣をつくるさまになぞらえて「鷲の巣」と呼ばれているそうです。
 厳しい沈黙に満ちた修道院、日々信仰を集め続ける教会、紋章を掲げた邸宅、マジョール広場へと続くアーチのある建物など、多くの高貴な建造物が、オリジナルの状態で保存されています。 それは、ムーア時代の城壁の一部や、ルネサンス時代とバロック時代の貴族の大邸宅、修道院、教会などなどです。

 オープン・カフェでは、沢山の人たちが楽しそうに語らっています。
 マヨール広場には、 大聖堂があり、市庁舎やペトラス修道院なども位置しています。 この地区の大司教座となっている13世紀のゴシック様式の大聖堂。
 装飾はルネッサンス様式。 アロンソ・ベルゲーテによる彫刻で装飾されたプラテレスコ様式の扉が見事だと言われています。
 これらの建造物の多くは、町の歴史の初期に建設されたものだそうですが、その後何世紀もの間に、改築や増築が繰り返されたのです。 個々の建造物は建築的にも芸術的にも高い水準を誇るものだと言われていますが、街の重要性は、これらの建物一つ一つではなく、むしろ渓谷の上に構えた要塞都市全体が成す町の景観にあります。 これこそが、クエンカを他に類を見ない場所としているのです。
 観光客が注目する宙づりの家は、14世紀に王家の別荘として建てられたそうです。
 この時崖の上の限りあるスペースをできるだけ広く使おうとして、ベランダを崖の外に突き出させました。

 バルコニーに出ると文字通り宙に浮いているような感じだそうです。
 18世紀末までは市庁舎として使われていたそうですが、現在は抽象芸術美術館として、ミロなどのスペインの現代画家の作品の展示があると聞きました。
 そして 一部はレストランとしても利用されているとか。

 最後にこの宙づりの家の観光を終え、pm 4:45 にここを後にしたのです。
 そして、マドリードへ・2時間30 分 / 165 km・の移動となった

 午後 6 時を 10 分ほど過ぎているが、真昼のように太陽が高い。 風はなく、Tシャツ一枚だけでも寒さは感じない。 だが、一日の内には、かなりの気温の変化があります。 それは日本とも同じで、丁度・変化の激しい季節の移り目にあるということでしょう。
 こうして 17:30 前に少し前・ マドリードのホテルに到着した
 このホテルには明日の夜まで 2連泊 となります。 チェックインが済んで、部屋に入って落ち着いたのは 午後の8 時となっていた。それでもまだまだ外は明るい。 夕食は、このホテルの中のレストランで、8 時半からとなっている。
 夕食に出掛ける前に、バッテリー類の充電だけは、セットしておこうと、変換プラグに電源タップを付けてコンセントに差し込む。 すると一瞬・青い火花が出て、部屋の電源が全て落ちてしまった。 急いでフロントに行き、身振り手振りを加えて修理を頼む。
 夕食時、添乗員のMさんにそのことを伝え、重ねてホテル側の対応をとって貰うようにお願いした。 差し込んだ電源タップは、100均の物 … こんな事が起こるとは思いもよらなかったものです … やれやれ。

 夕食が終わる頃・添乗員の Mさんから、部屋の電気は回復したとの連絡を受ける。
 夕食を終えて 10 時少し前、ほっとして部屋に戻った。
 今晩と明日の 2 連泊となるこのホテルの名前は、マドリードの「パルケ・アベニダス
 
 今回もご覧下さいまして、ありがとうございました。
 次の「第 4話」でまた…お逢いしましょう !! 

カテゴリー: 海外旅行 パーマリンク

2013 スペイン・ポルトガル周遊10「第3話」 への4件のフィードバック

layla へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です