地中海・エーゲ海クルーズ17・2010(11)

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マルタ島・ラ・ヴァレッタ入港第11日目】・(平成22年)2010.3月2日
 【ヴァレッタ城塞都市を訪ねる
 am 6:00 に起床するが、昨夜のフォーマルナイトで夜更かししたせいか、少し疲れが残っている感じがする朝であった。でも今日は、次の寄港地ラ・ヴァレッタへの入港が 14:00 となっていることと、したがって寄港地観光も午後に予定されている

 なので午前中は、船内でのんびりできる。….まだ人影が少ない早朝の、14階デッキ・プールサイドで、朝の新鮮な空気と大海原の眺めを暫く楽しんだ。(上の写真)
 
 そうこうしていると、船尾方向に真っ赤な太陽が昇ってきた。何とも言えない美しい光景。….次の瞬間、カメラを携帯していないことに気づく。ああ〜ァ
….反省しきり….。
 
 朝食のレストランを「ラ・レッジャ」と決めて入る。 案内されたテーブルには、私たちとは別のグループの日本人のご夫妻と相席することとなった。このご夫婦の年齢は、ご主人が72歳・奥さまは私たちと同い年の67歳。すでに世界は20ヶ国ほどを訪れた経験をお持ちのご夫婦で、「トルコ」はお薦めだとおっしゃった
 
 メニューを見ると「目玉焼き」と「スモークサーモン」に「ニシンのマリネ」がある。
反射的に「Soy Sauce Please ! 」とボーイに頼む。暫くすると運ばれて来た….まぎれもなく日本の味の「醤油」である。これをかけて口の中に….懐かしい「日本の味」が、口いっぱいにひろがり、大満足の朝食となった。…..が、レストランを出て….ここはイタリア「郷にいれば郷に従え」….反省もしたものだ
 
 船首側の室内プールサイドに「スポーツショップ」があった。店内を何気なく見ている内に、真っ赤なウインドブレーカーが目に止まった。
 これには、この船の持ち主の会社であるロゴ「MSC」がデザインされていて、記念にもなるしお洒落である
 孫に良いかな?….と私は思っていた。ところが、寄港地観光で着るのにはちょうど良いと、家内が買い求めた。….あれッ???….まぁいいか….。 航海中は船内のどこのお店も免税となるのが嬉しい


  am 11:30から、deck7のアフトラウンジで、「下船の為の説明会」があると言うので聞きに行く。その後、レストラン「ラ・レッジャー」でパスタの昼食とした。
 スブレンディダ号は、14:00 マルタ島のラ・ヴァレッタ港に入港して行く。入港時の景色が素晴らしいというので、最上階のデッキ15に上がる。多くの乗客たちが集まり始めていた。今日は入港後、ここマルタ島の観光が予定されている。

 マルタ島の城塞都市がくっきりと近づいてくる。この街の色(建造物は、蜂蜜色でマルタストーンと呼ばれている素材で出来ている)が何とも時代を物語っているかのようだ。そう言えば、この街には、紀元前5,200年から既に、人が住みついていたというから驚きである
 
 地中海に浮かぶ歴史と景勝のの国・マルタ共和国が今日の訪問国である
 地中海のほぼ中央に浮かぶマルタ島淡路島の約半分ほどの小さな島であるが、古代遺跡が多数あるという。中世の栄光を今に伝える壮大な城塞都市である
 日本との時差8hr….「地中海のヘソ」と言われているマルタ島。この島に年間120万人もの観光客が押し寄せるそうである。その内の1万人が日本人だそうだ。….多いか ? 少ないか ?
デッキから眺めるこの蜂蜜色「マルタストーン」の街並みは素晴らしい
 細かい訳は分からず終いだが、この街に住んでいる人たちは、「世界で一番幸せ度の高い国」に住んでいる言われている。

 pm 1:15頃だったか、下船をする。数千人の乗客たちが一同に下船するので、下船口であるギャングウェイは大渋滞であった

 岸壁には、空からの観光を案内する水上飛行機が係留されていた。 今日の城塞都市の現地ガイドは、日本人女性である。こちらの人と結婚をして、マルタに14年住んでいるとのこと。
 この現地ガイドと観光バスのドライバーの特別なはからいで、城壁内の街に入る前に、城壁の外側をぐるっと一周しながら、車窓からの観光が始まった。
 その時の車窓からの写真が、下の4枚だ。

 下の写真が城壁の門で、これをくぐってラ・ヴァレッタの城壁内の旧市街地に入る
街のどこを観ても、蜂蜜色の石「マルタストーン」を利用した建物と、地中海の深い青のコンビネーションに心を奪われる感じである。

 シティー・ゲートを入って、真っ直ぐの通りが「パブリック通り」であった。
私たちはその通りから右に入って「聖母ヴィクトリア教会」の側を通り、元騎士団の宿舎の前に出た。現在は、首相官邸(入口に大砲)となっており見学は出来ない。

 ここは「アッパーバラッカ・ガーデン」である。ここからは、私たちの船が入港してきた港が一望に見渡せる。別名を「イタリアの見晴台」と言うそうだ。
 蒼い海・空・そして蜂蜜色の建造物群….まるで絵画のような素晴らしい景色である
 ここヴァレッタは、マルタ本島の北側にあるマルタ共和国の首都である
首都でありながら、人口が僅か14,000人程度だそうで、全人口の10㌫にも満たないと言うから不思議である。 
 どうも周辺の街から通勤している人が多いと言うことらしい。


 ヴァレッタは、オスマン帝国を打ち破った「聖ヨハネ騎士団」によって造られた街だ。
その「マルタ騎士団総長の宮殿」に案内された。この街は、世界で最初の計画都市といわれており、ユネスコの世界遺産にも指定されている。
 
繁栄の名残を感じる立派な宮殿の中には、騎士団員が身につけた甲冑や槍・さらに大砲などが沢山展示されている。 重要な会議や、催しが開かれた部屋などを見学できた。

 「聖ヨハネ大聖堂」(写真右下)
聖ヨハネ大聖堂の内部は、バロック・スタイルの装飾が施され、金箔や大理石・彫刻など
騎士団の冨を象徴する豪華な造りとなっていた。
 

 この大聖堂の正面広場に面して、カフェテラスがあった。お茶でも飲んでひと休みしようと「エスプレッソ」を注文する。
 とても飲みやすくて美味しい。旅先での、こうした少しの時間もまた楽しいものだ。


 どの建物も「マルタストーン」と言う蜂蜜色をした石材から出来ている
この石は、比較的に柔らかいために採掘が容易であるそうだ。しかも、経年変化で強くなってゆくと言う性質を持っているために、理想的な建材なのである。さらに現在も、マルタ全域から採掘することが出来るというから凄い。 
 
 八百屋の店先を通ると、バカでかい「かぼちゃ」に目が止まる。 何気なくカメラを向けて撮影すると、店の奥から店主らしきおじさんが、大声を上げながら出てくる。
 ….む ???….勝手に撮影をしたことに腹を立てているのかと一瞬思った。 すると、そのおじさんが紙袋を持ってきて、その「かぼちゃの種」を入れ始めた。 そして、私にあげると差し出す。 日本に種を持ち帰って育てなさい….と言う訳である。
 明るく陽気なマルタの人だったのである。
 あ〜ぁ…怒られずに済んでよかった。


 今日は午後からの観光で、短い時間ではあったが、何だか充実していたように思えた。
数多くの民族の侵略を受け、果敢に戦った聖ヨハネ騎士団の活躍など、数々の異文化が調和した国.…見どころたくさん….見応えありでした。
 
 城壁内の旧市街地の観光を終えて、ラ・ヴァレッタの港に戻った。この海岸沿いには、なんともお洒落な店が並んでいる。 レストランの入口の脇に、建物にはめ込まれた黒板がある。それに、チョークで、お薦めのディナーのメニューが、さりげなく書かれているのも、とてもお洒落に見える
 ヨーロッパには、日本のように「呼び込み用の幟や旗は一切見かけないなので、街並みがすっきりしていて、素晴らしい。そうした雰囲気を楽しみながら、ゆっくり歩いて船にもどった。

 夕食をメインのレストランの「ヴィラヴェルデ」でとったあと、ザ・ストランドシアターで「 Anna がお送りするスブレンディダ・スターズバラエティー」というショーが pm 9:00 から公演となった。
 
 このステージで、サラブライトマンのデュエット曲が披露される
 サラブライトマンは、イギリスのソプラノ歌手であり女優で…..世界で一番美しい歌声と言われている
 私たちも大好きな歌手のひとりで、聞き慣れた美しい癒しの曲を聴いて、今日も楽しく終わった

 船は、 pm 7:00 に岸壁を離れ、明日 入港予定のメッシーナに向けて航行している。

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