2009 バリ島・シンガポール 6・第2話

image_pdfimage_print

2日目・2009.2.20(金)・晴

バリ島での初めての朝・お天気も嬉しい晴です。6時半ころからの早い朝食となりました。ご飯も味噌汁もあって、日本と全く変わらない美味しい朝食がいただけました。庭にはプルメリアの花が咲いています。このプルメリアの木が、ホテルの2階から3階に達するほどの高木となることを初めて知りました。ホテルの庭のあちこちにおられる神さまにも、このプルメリアやハイビスカスなどの花々が飾られています。
チョイスした朝食の料理を、このオープンテラスに持ち出して、気持ち良さそうに食事をしています。芝生やヤシの木をはじめとする樹木や花々たちが、朝陽を受けてキラキラと輝いていてとても綺麗です。昨夜はすっかり陽が暮れてしまった中でここに到着しましたので、こうした素晴らしい景色が広がっていることも知りませんでした。来て良かったと思った瞬間でした。ホテル敷地内の池には水連の花が咲き、鯉が泳いでいます。こうした池では、早朝から人が水に入って池の清掃をしています。池だけでなく、敷地内の庭やプールにも沢山の人たちが清掃をしていました。こうした池の周りは、どこかしら日本庭園です。

朝食後はバリ島で初めての観光に出掛けます。案内してくれる車の中に、下の左上写真のように綺麗なお供えがしてありました。神さまや仏さまが、バリの人々の暮らしの中に、親しみ深く溶け込んでいる様子が伺えたます。
インドネシアは、国民の約85%がイスラム教徒だと聞いておりますが、バリ島では、住民の90%以上が敬虔なバリ・ヒンドゥー教徒です。村や小さな集落にもヒンドゥー寺院が幾つもあり、島全体では3万以上といわれるほどその数は多いそうです。ヒンドゥーの神々へのお供え物は「チャナン」と呼ばれていて、バナナやヤシの葉でこしらえた皿に、ご飯や花々などを載せ、聖水をかけて線香と一緒に供えるんです。バリの女性たちは、毎朝・そのお供え物をするのが日課なのだそうです。礼拝堂やお堂・家の各所や店頭・入り口・歩道などなど様々な場所にお供えされています。上の写真はお供え物「チャナン」のほんの一部です。車窓から、その「チャナン」を早朝から買い求める人々で賑わう市場が、いたるところで見ることができました。また、大きな「チャナン」を頭の上に乗せて運ぶ女性たちを見かけることも出来ました。バリ独特の光景ですね。

最初に訪れたのは、バリ島ウブド近郊のバトゥブラン村で催されているバロンダンス・ケチャダンスの会場です。
世界に数あるリゾートの中で、バリを際立たせているのは、この島独特の鮮やかな文化でしょう。人々の暮らしは、信仰するバリ・ヒンドゥー教と深く結びついており、きらびやかな舞踏や多くの絵画も、神々への捧げ物として花開いています。バリの人たちの世界観を表していると言われている「バロンダンス」は、善を象徴する聖獣バロンと、悪の象徴である魔女ランダの対決を描いていると言われています。相反する二つの存在によって、世界のバランスが保たれていると考えられています。ですから、劇中のバロンとランダの闘いにも、勝敗はつかないままに幕が引かれます。バリを訪れいきなりこの鮮やかな光景に触れて、すっかり魅了されてしまった瞬間でした。ここを訪れるまで色んなことを想像していました。その一つが下の写真のような「バリ特有の色」です。この色に出会ってバリ島に来たことを実感したものです。次に案内されたのは銀細工工房でした。「神々の島」と呼ばれているバリ島・毎日のように人々は祈りを捧げています。神々の力を信じているこの島の人々が大切にしているお守りの一つに「ガムランボール」と言うのがあります。幸運を呼び、願い事を叶えてくれると言い伝えがあります。「ガムラン」とは、古くから伝わる青銅器の楽器のことで、神々に捧げる音楽を奏でるその音色は神聖なものとされ、邪気を祓うとも言われています。我が家の女性たちに、お土産として買い求めたものでした。下の写真では、ろうけつ染めされたインドネシアの布「バティック」が織られています。日本では、かなり昔から「ジャワ更紗」の名で知られています。何度も何度も蝋置きを繰返しながら、一色また一色と布に色を落とし、様々なモチーフに彩りが添えられてゆきます。大変手のかかる染め方なのですが、それだけに、手作りの温かみが感じられる布なのです。ろうけつ染の発祥の地はインドと言われていますが、綿密な模様と彩りの「バティック」すなわち「ジャワ更紗」は、ろうけつ染の代表格と言われています。午前中の観光の最後にDFSギャラリアに立ち寄り、レストランでランチとなりました。インドネシア定番の焼きそば「ミー・ゴレン」は、ピリッと辛いけど醤油で味付けされていて美味しく食べられましたよ。
午前の観光と昼食を終えて、お昼休みの時間をとるためにホテルに戻ります。私たちの部屋のバルコニーから見たホテル・プールです。ロケーションが素晴らしい部屋です。エメラルドグリーンに輝くプールでは、多くの白人たちが、ゆったりと思い思いの余暇を楽しんでいます。概して私たちにはできない時間の使い方ですね。バリ島は雨季の真っ只中というのに、スコールもなく、日本の夏のような蒸し暑さもありません。実に不思議なくらい爽やかで快適です。 下の写真はインターコンチネンタルホテルのプライベート・ビーチです。この海は初めて見るインド洋 … 綺麗です。このホテルの庭を散策すると、芝生が実に綺麗です。プールでは気持ち良さそうに泳いでいます。泳ぎたいなぁ〜と思いましたが、午後からも観光のスケジュールがあって残念です … 。上半身裸の大勢の男たちが円陣を組んで座り「チャッ・チャッ・チャッ」という掛け声を唱和しています。絶え間ない重層的な声のうねりを伴奏に、古典劇「ラーマーヤナ物語」が進行してゆきます。男たちは劇中で猿軍を表現しており、隊形を変えながら舞台装置としての役割も果たしていると言われています。
このバリには、神々に捧げる舞踏が数々あるようだが、特にこの「ウブド地区」では、個性豊かな舞踏団が多く活躍していると聞きました。各グループを代表する踊り手は、実力と端正な容姿を兼ね備え、世界中にファンを持つほどらしいですよ。踊り手の圧倒的な存在感と完成された舞に見入ってしまいました。
上の食事をしている写真の場所は、私たちが宿泊しているホテルとは別の、ヌサドゥア地区にある「グランド・ハイアット・バリ」のレストランです。今晩の夕食は、この南国ムードたっぷりのレストランで戴きました。ちょっと豪華に「ロブスター・ディナー」としました。ここで勧められた「ビンタンビール」が美味しかったのを覚えています。食事を終えてレストランからホテルロビーへと向かう途中で、生演奏が行われていました。歌っていた彼女から呼び止められ、記念のショットです。こうして無事に、バリ島1日目の観光が終わりホテルへ戻りました。

 ご覧いただいてありがとうございました。 
 ではまたお会いしましょう。

カテゴリー: 海外旅行 | 2件のコメント

2009 バリ島・シンガポール 6・第2話 への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です